まずは運営団体があるPBMを開始すると発表したとします。広告等でその存在を知り、興味を持ったならばそこにあった連絡先にパンフレットを請求します。
数日後に届いたパンフレットに書かれていた世界観やゲーム内容を気に入ったならば、参加するための料金を振り込みます。内訳はキャラクターの登録料金、ルールブック料金、毎月の会費、情報誌代金というところでしょう。いくつかがセットになっている場合もありますが、キャラクターを複数登録する事もあるのでルールブックはほとんど別料金です。
料金はゲームにフル参加するとして合計で2万円から3万円程度が多いです。払込には郵便振込が使われる事が多く、まれに現金書留が使えるところがあります。
料金を振り込むと、ルールブックとキャラクターの登録用紙が送られてきます。このときにシナリオの導入部がいくつか(あるいは全部)同封されている事もあります。
どのような手順でキャラクターを作成するかは、データ的にはマニュアルに書いてありますが、どのようなキャラクターにするかを決めるのは人によってさまざまです。例えばルールの上で最強を追及する人、参加するシナリオを決めてそこで活躍しそうに設定する人、とにかく自分のイメージを重視する人などがあります。
イメージが決まったならばルールに従ってキャラクターを作ってそれを用紙に記入し、場合によっては最初に参加するシナリオや行動を決めて運営団体に返送します。これで登録は終了し、登録通知や初回の結果を待つ事になります。
無事に登録が終了すると、しばらくして状況を説明するものと次の行動を記入するためのものが送られてきます。購入しているなら情報誌が一緒に届く場合もありますし、情報誌が別送の場合もあります。
状況説明には必ずキャラクターが登場しているとは限りません(登場保証がある場合は除く)。意味の無い行動を取った場合などは描写されない事もありえます。描写の分量も上手な行動を取れば多くなるでしょう。
状況を把握したら、キャラクターの次の行動を決定します。基本的には文章で書くことになり、5W1Hのうち「動機、目標、手段」は最重要、「時期、場所」は重要である場合もあるという感じでしょう。「誰が」というのは通常キャラクター本人ですし。そしてあと一つ「予想」もあるとベターです。
行動を決定したらそれを所定の用紙に書きこみ、返送し、次の状況説明を待つ。これを繰り返してゲームが進行します。
PBMでは規模によって数人から数百人の参加者がいます。この参加者同士、場合によっては運営側も含めての情報交換などの付き合いを一般に交流とよんでいます。郵便でのやり取りが多かったのですが、最近ではWeb上での活動もかなりの勢力となっています。
交流にはWeb上のほかには情報交換、交流誌への参加、イベント参加などがあります。
情報交換は見ての通りゲームに関する情報の交換です。同じシナリオの参加者の個別情報や次回活動予定、他のシナリオの情報などが交換されます。
交流誌というのはゲームを題材にした同人誌です。いわゆる一般の同人誌と違うのは読者と参加者がほとんど同じであるという事でしょうか。内容は情報交換が目的であったり、ゲームのキャラクターを使用して自分たちでオリジナルの話を作ったり、単に参加者同士の交流であったりといろいろです。
イベントには参加者が主催するものと運営側が主催するものがあります。前者を「プライベート・イベント(プライベ)」、後者を「オフィシャル・イベント(オフイベ)」と称する事が多いです。他の手段と違い直接参加者同士が顔を合わせる事になりますが、その場でのやり取りができるので盛り上がる事も多いでしょう。オフイベであれば普段は聞けない運営側の話も聴くことが出来ますし、全国から参加者が集まる事も多いです。