キタンの帝都では貴族から宝石を盗んで人々にバラ撒く義賊の噂でもちきりであった。貴族からは警備隊への不満が流れ、平帝ローティスは腹違いの弟皇子コウエンに兵を集め、怪盗退治の指揮をとるよう命じた。ローティスは怪盗が狙うのが神具である鬼玉であり、余った宝石をばら撒いているに過ぎないのに気が付いていた。そして皇室にある鬼玉の一つ「小玉」を祭って「花の宴」を開くことで賊をおびき出そうとしていた。
一方で帝都にある裏組織「天晴龍」では親の後を継いだリーダーの少女ミンミンが縄張りを荒らす怪盗に怒りを燃やしていた。彼女も怪盗の狙いに気がついており、自分達が「小玉」を盗み出せば怪盗に接触できると行動を開始した。その現場である水晶宮でしっかり鉢合わせした白づくめの怪盗は「白仮面」と名乗り、外れた仮面の下は5年前に死んだはずのシン皇子によく似ていた。5年前のままであったが。彼はたまたま助けていた少女を「呪われし少女」と呼んで姿を消した。ミンミン達も退散するが、彼女は「白仮面」が女性であると感じていた。そして白仮面を仲間に引き入れようと「花の宴」で小玉を狙うことにするのだった。
街では「天晴龍を引き連れた白仮面が城に忍び込んだ」と噂になっていた。またコウエンは小玉を「盗みやすいよう」配置するように指示を出していた。エサにするためであるが、もし本当に盗まれたら「責任をもってとり返して」ということだ。また怪盗は必ず生け捕りにし、殺してしまった場合は責任をもって一緒に死んでもらうとも告げた。また夕刻に生首が出るという噂については「わたしが見たことがない」と否定した。
個別の方では警備の勧誘を受けて宴に興味津々というところです。しかし「マチュウ、マチュ」にカッコ書きでセリフが入ってますが、それと普通に会話する他のキャラクターもすごいよな。
2000,03,27キタンの帝都の城では皇室にある鬼玉の一つ「小玉」を祭って「花の宴」を開くことで賊をおびき出そうとしていた。その中では小玉のニセモノを用意して取り替えようとしたものが、混乱の中でなぜか鉢合わせもせずに多数存在したり(おかげで最初の玉がどれかなどはまるでわからない状態である)、あえて警備の混乱を誘って賊をおびき出そうとするものなどで大変な騒ぎであった。
そんな騒ぎとは少し離れた場所で盗賊団「天晴龍」の頭目ミンミンの元に、小玉をもってやってくる者が何人かいた。もっともそれらはみんなニセモノであったらしい。また、同じく小玉を狙っているという「白仮面」のところにも小玉をもって会いに行った者がいるが、それもニセモノであった。しかし「何のために集めているか」との問いには「平帝が何かを企んでいるようなので、キタンを支配する為に使われたという鬼玉を渡すわけにはいかない」との回答が得られた。
そんなやりとりの中、稲妻と共に空から降ってきた男が白仮面の居場所を指摘した。そしてとりあえずこの場所の小玉は諦めるとともに、集まった人々に「平帝から鬼玉を守って、わたしに協力して欲しい」とアピールするとともに、自分が死んだはずの「奇跡の皇子」シンであると名乗った。その後の混乱に紛れて白仮面は逃げ出し、空から降ってきた男はやはり空へと飛び去った。人々がそちらを見上げるとそこにあった影は竜のようであり、人々は竜神ナーガではと囁き合っていた。
一旦逃走した白仮面は、城が燃えているのに気がつくと引き返していた。その火事は逃走を助けようという陽動であったのであったが、逆効果であったようだ。そして平帝の弟で警備責任者であるコウエンと対面するが「死人らしくあちらの世界でおとなしくしていたら」とあしらわれ、呪符の攻撃を受ける。白仮面は再び逃げ出したが、途中で関ったものに対する反応は女性のようでもある。また、白仮面はユイリィは「剣の花嫁」ではないという。
また、鬼玉について知っているなら皇家の者だろうとふんで「シン皇子の妹」について調べた者もいるが、その「リアン姫」は謀反を起こした反逆者として記録から抹消されており、城内で話すのもはばかられる状態のようだ。また、平帝ローティスの妹で「剣の花嫁」であるというユイリィが城内に現われる「少女の幽霊」の正体でないかと考えたり、「記憶喪失の酒場の娘」がそうではないかとコウエンに訊いてみたりする者もいたが、いずれも違うという返答であった。
その後「天晴龍」は「白仮面を仲間に引き入れる」のではなく、「天晴龍が白仮面の配下になる」という発想の転換をした。どうも最近話題の白仮面を頭にした方がかっこいいとでも思ったらしい。そして天晴龍の情報網により、鬼玉の一つは新興貴族のローズマリー家にあるという。また、マチュウの森にも鬼玉にまつわる伝説が伝わっているということであった。もっともその動きはコウエンの知るところでもあり、ローズマリー邱には警備が敷かれることになる。
個別の方で警備のあまりの厳重さにあきれつつ、給仕に扮してのんびりやってます。一応警備プランは出しておいたんですけどね。
2000,04,24キタンの帝都、白仮面なる謎の人物と平帝とが、互いに相手を「鬼玉をつかい、悪事を企んでいる」と言いあっている。そして貴族のガイル・ローズマリー邸にある「食玉」を狙って白仮面の一味が襲撃してきた。シン皇子を名乗り人々に協力を呼びかけていた白仮面だが、盗賊の首領に祭り上げられ、また、性別も偽った状態では、平帝が悪事を働こうとしていることを「信じてもらうしかない」というのに説得力はなかった。しかし仲間の行動により、食玉は白仮面一味の手に落ちた。
記憶喪失の少女ファルナであるが、似顔絵を宮廷のメイドに見せたところ「陛下の幼い頃」であると言われた。一方で平帝の妹のユイリィは最近部屋にこもりきりで姿を見せていないらしいが、昔は反逆を起こしたというリアン姫と仲がよかったということだ。また、白仮面が名乗っているシン皇子は外面ばかりよくて平帝に迷惑をかけていたとか、リアンはやたらに陛下を批判していたとかで、平帝に対する批判的な話はほとんど聞かれなかった。
そのファルナであるが、協力者達と城に向かおうとしたところをユイリィ達に襲撃された。ファルナを先に行かせて応戦した者達は地面を凍らせて動きを止めたが、ユイリィの主張では剣の花嫁である自分が「ロート兄様をいじめる」彼女から守らないといけないのだという。ユイリィは一同の中に竜神ナーガが居るのを見るとひどく怯えて取り乱し、炎の魔法を足元に打ち込んで無理やり逃げ出した。ナーガによると「ちょっとからかった」ことがあるそうだ。
城に到着した一同は旅芸人を装い入場しようとするが、この騒動が起きている時期にそんな怪しいものが入れるわけはない。だが、ナーガが白金竜の姿を見せて説得したことで、城門に平帝その人が姿を見せる。城内で平帝が話したのは、「剣の花嫁」を名乗る少女が本物のユイリィ=ファルナをいずこかへと連れ去り、自分がユイリィであるとしているらしい。平帝は「剣の花嫁」を追放し、ファルナを姫として迎えたいともいう。
マチュウの森に鬼玉の伝説があるという噂はガセネタであったようである。傭兵隊の仕事であるローズマリー邸警備に行かずそちらに向かったものは平帝に疑問を持つ者も多かったようだ。平帝の弟で傭兵隊責任者のコウエンが陰謀をもって今の状況を作ったのではという予想をぶつけたものに対し、コウエンは「今がうまくいってるならいいじゃないか!」と逆上した様子を見せる。その後コウエンは白仮面が城を襲撃する恐れがあるといい、「見つけ次第殺すように」指示を出した。
個別ではガイル・ローズマリー氏に迫られています。男女種族おかまいなしの人のようで。
リアクションでは平帝がやたらに評判がいいのに対し、地の文で疑問を呈しています。ゲームなんだから疑問があるか判断するのはプレイヤーの役目じゃないんでしょうかねぇ。露骨な誘導なのかなんなのか。
2000,05,26キタンの平帝ローティスが妹のユイリィだということを認めた記憶喪失の少女ファルナ(仮名)は、そのまま城に残ることになった。平帝は彼女を民衆に妹の「剣の花嫁」ユイリィであると公表した。だが、記憶のない今の状態での表明に疑問を持ち、やはりファルナは本物ではなく「自称ユイリィ」が本物ではないかと考える者もいる。それに対して平帝は無視を決め込んでいた。
「平帝の野望をくじく」という名目で活動する「白仮面」に対し、皇弟で傭兵隊責任者のコウエンは「見つけ次第殺すよう」指示を出した。だが、捕えてみないと何を企んでいるのかもわからないと言われ、それは取り消した。だが、コウエンも何かを隠し、企んでいるようである。
実際に襲撃してきた白仮面と盗賊団「天晴龍」に対し、平帝に疑問を持ったままの傭兵隊は士気が上がらない。だが天晴龍側も平帝を悪だと断じている者ばかりではなく、説得による解決を試みるものもいる。そして平帝は「十二剣」の一つ「刃駆耀剣」を残して姿を消した。
コウエンは白仮面達と対峙していたが白仮面はあっさりとコウエンを床に這わせた。コウエンには武術の心得がほとんどなく強気はハッタリであり、自らが罪をかぶったままで討たれるつもりであったらしい。だが、平帝は殺されたとの報が入り、コウエンも全てがムダになったことを悟る。それを「盲信」と非難する白仮面=リアンに向かい、コウエンはリアンこそユイリィに盲信していると反論する。そして、彼らを銃で襲撃した者たちをコウエンは「ユイリィの私兵」だという。その時の襲撃でコウエンは瀕死の傷を負った。
ファルナの所では龍神ナーガが「ガキをイジメルのはイヤだ」などとこぼしていた。そして「中間管理職はつらい」と口を滑らせ、彼の上の存在があるのを明かしてしまう。そして「超越者」と呼ばれる存在がこの世界の筋書きを作っており、それを外れようとするものが現われた時に修正する為に彼ら「神様」や「剣の花嫁」が存在するという。「勝手に決められたくない」というものに「平々凡々が嫌いなくせに」というナーガによると今回のキタン皇族の兄弟の争いもシナリオであり「おもしろかっただろ」ということだ。
そこに現われた「剣の花嫁」ユイリィは「超越者が言っていた」と自分の強さを誇示し、リアンにも「父と奇跡の皇子シン、平帝、コウエンを殺した逆賊」として攻撃をはじめた。ナーガによると「キタンを混乱に導こうとする逆賊が名君である平帝を討ち取り、キタンは暗黒に導かれる」というシナリオであるという。だが、ナーガも暴走状態のユイリィを「やり過ぎ」と止めようとする。しかしユイリィはナーガにも攻撃を仕掛けた。ダメージこそなかったもののこれは予想外であったようで、何かに当たるように壁を殴りつけていた。
逃げ出したファルナの元にユイリィは幻影を送ってきた。そして「剣の花嫁・ユイリィ」として公表されたファルナが死ねば、リアンを兄弟皆殺しの大悪党とすることができるという。
個別では傭兵隊として真面目に戦闘。宮廷襲撃というなら罪人は罪人、情けをかける必要無しとばかりにやってるので、もしかしたら二桁ぐらい殺してるかも。
2000,06,21「超越者」のシナリオは、王族を悪人が殺しキタンを混乱に導くというものだった。「剣の花嫁」ユイリィはそのシナリオに従い破壊活動を始め、その罪はリアンに着せられることになっていた。それに対して「真実」を人々に広めようとしたものもいるが、混乱の中では噂は正確に伝わらず、人々は恐慌に陥っていた。
「龍神」ナーガは超越者に従う存在ではあるが、個人の考えとは必ずしも一致しないようでその態度にはやる気が見られない。酒場でクダをまきつつ「俺様は中間管理職で、花嫁は派遣の姉ちゃん」などとわけのわからない喩えをする。その「剣の花嫁」の行動は杜撰で大雑把で、花嫁らしくないと指摘する者に対し、ナーガははっきりした答えを返さない。かなり協力的なナーガが「違う」と言いきらないのは、それが真実であり「花嫁は別にいる」ということなのだろう。
ユイリィは「剣の花嫁だから」と強気で破壊活動を続けている。味方をしようというものを拒んだりはしないが、説得などにはまるで耳を貸そうとしない。昔のことも他人事のように話すユイリィの様子からは洗脳されているという可能性が考えられた。そしてはある者にユイリィ刺され、瀕死となる。
盗賊団「天晴龍」のリーダーのミンミンは「鬼玉」を集めて何かを企んでいるようだ。ミンミンは瀕死のユイリィに二つの「鬼玉」を持たせると「無名玉」を発動させるように命じた。そして自らは「中玉」で魔物(パツ金、碧眼、スーツ姿)を召喚した。そのミンミンを「剣の花嫁」だと感じている者もいる。
エドムは個別で知ってる方のPCと会話。エドムが超越者容認派であちらが反対派です。シナリオに従いたくないという相手に対し、自分の意思で行動しているんだというエドムの立場です。
2000,07,24「白仮面」ことリアン姫が黒幕となってキタンを混乱に導いているという「超越者のシナリオ」に対し、白仮面のイメージアップを狙い、自ら「白仮面」に扮して善行を見せようという者がいた。もっとも複数の者が鉢合わせし、それを目撃した者は「白仮面は何かのイベンターにすぎない」と、違う意味で悪人ではないと納得していた。
現在世間に「平帝の妹で剣の花嫁ユイリィ」と発表されている「ファルナ」という少女は、平帝が「擘玉」から作った魔法生物、ゴーレムだという。意思のない筈のゴーレムを感情があるように見えるまで育て上げたのは平帝の努力の賜物だろう。そして「擘玉」は鬼玉の親玉だから、封印すれば他の鬼玉は効力を失うという。それを狙ってきた者もいたが、皇弟のコウエンはそれを止めた。ファルナは「逃げるのは嫌」と言い、それに応えて「十二剣」の「刃駆耀剣」を渡そうとしたものは、それを狙う者に斬り付けられて重傷を負う。
ユイリィは盗賊団「天晴龍」のリーダー、ミンミンに鬼玉を埋めこまれ、「無名玉」を発動させるように命じられて城の中に突入していた。それを助けようとするリアンもその酷い状況に息を飲む。ユイリィを止めようとしたものは、ユイリィ自身の骨が砕けるほどの攻撃を受け、迂闊に手出しをするのはかえってダメージを与えることに躊躇する。何とか動きを止め、ナーガの出したヒントから「食玉」のみを取り外し、生命を維持していると思われる小玉は残された。そして「無名玉」はあるものが持ち去り、砂漠で発動、爆発させた。
ミンミンはやはり「剣の花嫁」か「演出家」であるらしい。そして「中玉」でホスト系の美形魔物を召喚するなどかなり自分勝手に行動しているが「超越者のシナリオに従わないならボコボコにする」という竜神ナーガの言葉にしぶしぶ魔物達(美形)に「英雄達」の殺戮を命じた。
エドムは個別で「超越者」のシナリオについてやりとり。「シナリオがあると言ってしまえば反発は必至なのにそれを明かしてしまったのはなぜか」という疑問が出ています。
2000,08,18超越者の部下である「中間管理職」竜神ナーガは誰か異性として気になる人物がいるようだ。一方で「剣の花嫁」と目されるミンミンは「中玉」を使って大量の魔物を呼び出している。それは全てが美形であるという趣味に走ったものであった。ミンミンは妙にハイテンションであるが、実はそれが彼女の平常であって決して我を忘れているとかいうものではない。ミンミンは集中して襲い来る能力者から逃げ出し、ナーガは白魔法の使い手を集めていた。
ミンミンが表にでた事で表舞台から外れたキタンの皇族達は一時体を休めていた。その中には「鬼玉」の親玉である「擘玉」が姿を変えた存在である少女ファルナもいた。「擘玉」が力を振るわなくなれば他の鬼玉も力を失うかもしれない。しかし、ファルナ自身はそのつもりは無いようである。
ミンミンは人気の少ないところで再び魔物を呼ぼうとしていたが、茶々を入れてきたものとやり取りがあった末、相手は中玉を持ったまま崖下の河に転落してしまう。ミンミンの行動は「超越者」に従うというよりは、自分の都合のいいように解釈して個人的な恨みをはらしているようだ。盗賊団の長であった父親を殺して「正義」とする皇族達に恨みがあるらしい。しかし、そのことすらも超越者が仕組んだ事である可能性を指摘されたミンミンは動揺し、隙をついて「十二剣」の一つ「刃駆耀剣」で斬り付けてきたものに手傷を負わされ、共に河に落ちる。河から上がったところに待っていたのは竜神ナーガであった。超越者に逆らえないはずのナーガだったが、能力者に協力させてはった結界の中でミンミンとのヴァートのぶつけあいを演じる。それは結界を吹き飛ばす爆発となった。
皇族達は合流しつつあった。既に街では復興作業も始まっていて、彼らをそのシンボルに祭り上げようという動きもある。もっともいろいろ暗躍していたコウエンや操られて破壊活動を働いたユイリィ、極悪犯罪者と宣伝されているリアンに実は人間でないファルナなどというとんでもない集まりでもあり、反発を覚えるものもある。そこに現われたほとんど黒コゲのミンミンは「擘玉」であるファルナに「辛いのなら玉に戻り力を貸して」という。「超越者」の助けがないことから、既に英雄に殺されていると判断したらしい。しかしそれは周囲の人間に精神的優位を与え、「刃駆耀剣」を発動させたものにより刺し貫かれ、消滅する。しかしミンミンは最後のヴァートで擘玉に影響を与え、鬼玉たちは暴走をはじめていた。
エドムは個別です。共通の方でもある「緑のゲロ吐いて攻撃する魔物は美しくない」というのをやっていたんですが、けっこう多数派ネタだったみたいですね。
2000,09,26暴走した鬼玉のうち、食玉は何であろうとかまわずに食いつき、中玉は魔物を生み出し続けている。ふと思いついて食玉に中玉を食べさせた者もいたが、今度は食玉が魔物を生み出し続けるということで根本的な解決にはならなかった。結局のところは強いヴァートをまとめて注ぎ込む事で食玉は塵と化した。
ユイリィは小玉で命を繋いでいたが、その力が暴走して苦しんでいるようだ。仕方なしに小玉を外す事にしたが、既に回復していたのか命に別状は無いようだ。自分勝手な性格はまだまだ残るが、いろいろ経験したことで少しは素直になったようでもあり、ファルナに対して迷惑をかけた事を謝る事に同意した。
「擘玉」ファルナは鬼玉の暴走の原因である。鬼玉の主である擘玉に死に際のミンミンがヴァートをそそいだ事で暴走をはじめたのだ。自分が人間でないことに悩んでいたファルナは「自分はユイリィの身代わりでしかない」と感じ、「擘玉」に戻る事を決めた。謝ろうとしたユイリィが到着したのはその後であった。
竜神ナーガは爆発に巻き込まれて右の手足を失っていた。「神」であるからそのうち再生するであろうが。もっとも彼は伴侶を見つけ、というか捕まってしまい、尻に敷かれることになりそうだ。
キタンの皇帝にはリアンがつくことになった。悪役は不本意ながらもミンミンにかぶってもらう事にして、リアンは英雄扱いである。それは人々に希望を与える為ということからだ。一方でコウエンは表舞台から去り、半ば強制的に旅にでることになった。こちらも伴侶は見つけており、商売しながらの旅は適材適所ともいえるだろう。
キタンの裏側、盗賊団「天晴龍」にも跡を継ぐものが出てきて、ミンミンやその先代の葬儀も行なわれている。それは一種のデモンストレーションでもあるが、裏社会というものも無くならないのは事実であった。
最後も個別です。「ファルナを救いたい」っていう人に疑問をとなえてます。プレイヤー的に「NPCだから優遇」というのが嫌いな事もありますしね。名前の出ていない一般人にもヒドイ目にあってる人は多いんだぞって。
2000,10,21