「あなたが倒れたという巴さんですか。ちょっと「力」を使いすぎているのかもしれませんね。制御するための仮面を簡易化して眼鏡に偽装してみたので、よかったら使って下さい」
実は「妖怪パラダイス」のアクションの焼き直し。もっともあちらは森羅の増幅、こちらは力の制御と役割は逆ですが。
「徐福とは違いますが、僕だって古来からの医術に、現代の技術も学んでるんです。レイナさんの病状の進行を押さえるぐらいはできるかもしれません。静さんの手助けもしますから、巴さんは安心して行って来てください」
プレイヤーの意識としては「徐福の薬なんて古くさいものより現代医術の方が進歩しているはずだ」というのがありまして。結局うまくはいかなかったようですが、病気という可能性も低いかな。
「えっ、レイナさんの病気は言い伝えにない?・・・これは病気以外を疑った方がいいかもしれませんね。よし、降魔館の従業員と関係者全てということで健康診断を行い、血液検査も行程に入れましょう。『自分だけ』でないただの検査ならばレイナさんも抵抗が薄いでしょう。懐いている巴さんにも受けてもらうともっといいかもしれませんね」
病気じゃなくて毒、ってのはどこかのRPGリプレイで読んだことがあります。あと、レイナにかこつけて巴…あ、しまった。投函後に気付いたけど、降魔館に残ってるのは静の方だった。
結局は「毒」と直接書いたりしてなかったし、実際に解毒剤を投与する方に(自分的には)負けてしまいましたね。もう少し断定的にした方がよかったか。
「彩さん、就職先を探してるんですか? 給料安くていいんなら、僕の助手になりませんか? 興味があるなら履歴書出してくださいね。あと、何が出来るか知りたいので今の仕事でどんなことをしているか面接しますから。それと、医者の助手が病気持ちじゃシャレにならないから一通り検査もしますけど」
最初は「彩が再就職先を探してる」ということから雇ってみようかと思いついて、それを情報収集にしたものです。これももっと具体的に聞き出す内容書いた方がよかったかな? リアではライバルもいましたが、あちらの内部事情でこちらに来たようです。
「彩さんの研修用の資料を作っていたら、いつの間にか外は大騒ぎですね。こんな所を一般人の彩さんに見せるわけにはいきません。幸い洋風のホテルで暖炉もあります。火にくべると派手な煙を出す薬草を使って火事に見せかけ避難を促し、「煙を吸わないように」と麻酔薬を仕込んだ手拭いを顔に当てさせ、少し眠ってもらいましょう。あとは仮面の力で跳躍力を高め、跳んで脱出。少し離れたところで彩さんを介抱していましょう」
まだ内定だけど、彩の雇い主としては気にしないわけにはいかないでしょう。特に旧都の方では強調される「照らされざるものが表に出てはならない」という原則に忠実に。
「旧支配者との戦闘が一般人の目にふれてしまったら大変です。最近の降魔館の様子がおかしいのはある程度わかるでしょうし、『地下発電機が故障して爆発しそうだ』という名目で住民に避難を促しましょう。ちょっとの騒動はそれで納得してもらえると思いますが。彩さんも誘導を手伝ってもらうということで戦闘からは遠ざけておかないといけませんね。僕も人知れず「飛び回って」誘導作業にいそしみましょう」
前回同様、「照らされざる者」としてのアクションです。派手なことはしちゃいけないって。でも、マスターには誤解されてるかも…彩を戦闘に巻き込まないのも「一般人にバレちゃいけないから」であって。ましてや「プロメテウスの陰謀」を話すなどもってのほか、だと思ったんですけどねぇ。