エルハーダの秘宝・エターナル:リアクション要約



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マスターリアクションNO.0012
「ゴージャス・オーダー!」

 
第1回「降臨」
担当:蝦野博柾マスター

 ムルシド地方の、砂航船の定期航路から外れた町ナイロ。豪華な飛行船でこの町にやって来たプリシェラ・トリスとモートリア・トリスの姉妹は、自分たちの国で猛威を振るう病を治すため、鍵となるアイテム「紅水晶」を探しており、それを発見したものには報酬と、それが男性であったならば自分たちの伴侶として迎えたいともいう。だが、彼女たちは狙われているようで、飛行船は銃撃を受ける。はるか先から機動のライフルで狙撃したのは歳の頃なら14、5歳に見える少女だった。

 その少女を追いかけて行ったものはかろうじて追いつき説得を試みるが、少女は「紅水晶」の話が出ると態度を硬化させ、「ずっと独りでやってきた」と言い姿をくらましたが、地図を一枚落としていった。

 トリス姉妹は飛行船からは出ようとせず、使用人達も新たに雇われた護衛達とは話そうともしない。夜中に船内を探索していたものは、「進行中のフェイズをペースアップするか」「アレが無いと次の段階には移れない」「あの娘、まだ生きていた」などの会話が漏れ聞こえるのに遭遇する。それはトリス姉妹のようだった。

 ナイロから徒歩で10日ほどの町、トモロクワイで情報収拾する冒険者達は、「紅水晶」のことを聞こうとすると、邪悪なものを見るような激しい反応がかえってくるのに気が付く。それは冒険者達に興味を引かせるだけになってしまうのだが。

 例の少女もこの町に帰ってきているようだ。宿屋のおかみは彼女を救世主と呼び、もうあんな思いはゴメンだと言っていた。


☆今回の登場シーン:抜粋☆

「失礼するニャ」
 ドアが開き、一匹のツボネコが入ってきた。部屋の主は、プリシェラ。何やら話をしたい者がいるとメイドから聞かされ、籐の椅子に腰掛けワインを傾けてながら待っていた。しかし、彼女はほんの少し面食らう。プリシェラにとって、ツボネコは初めて目にする種族なのである。
「わたくしは、神官をしているアジェム・ライアンズと申しますニャ。あなたたちの話を間き、一つ方策を持って来たツボ」
「何ですか、方策というのは?」
 プリシェラは心の中で戸惑いをかみ殺しながら促す。
「ウム。聞けば、紅水晶なるものが謎の病を直すということでしたニャ。それよりももっと早い方法があるツボ」
 ごまかしがてら、ワインに口を付けるプリシェラ。
「聖光という魔法がありますニャ。これは聖なる光によって病める者、傷ついた者に奇跡を起こす魔法ツボ。わたくしがあなたの家に出向き、家人を病から救って差しあげますニャ」
 本人は威厳を持って話しているつもりなのだが、その容姿は悲しいかな緊張感を持続できない。ツボネコの宿命である。

………………中略………………

「楽しそうね、お姉様。きやーっ!何、コレ?」
 姉の笑い声を聞いて入って来たモートリアが、足元にふよふよ浮いているアジェムを見た途端、喜声を上げる。
「な、何をするツボっ!」
「いや〜ん☆ しゃべるのね☆ 何てラブリーなんでしょ☆」
「わたくしを神官と知っての狼藉ツボかっ! 離すニャっ!!」
 モートリアに抱き上げられたアジェムは、じたばたと腕を動かす。だが、ツボの部分をしっかりと掴まれているので逃れられない。
「お姉様! 私、このコ飼いたいわ。お部屋に連れてっていいでしょ?」
「ふふっ……いいわ、連れていきなさい。ぷくくっ……」
 末だ笑いの魔力から脱しきれないプリシェラは、目尻の涙を拭いながら妹を見送った。
「さぁ、おチビちゃん。一緒にお風呂に入ってキレイにしましょうね」
「風呂? それだけは勘弁二ャl 風呂はイヤだニャーー! 誰かお助けツボォォォーーー!!」


 え〜、個別メッセージによると、脱出できたので普通にアクションかけていいそうで(^_^;)。しかし、プリシェラってプルーシャじゃないのかな?

 あと、抜粋部分「☆」は原文ではハートマークです。JISに無いのを使うなよぅ。

2001,06,04
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第2回「再会」
担当:蝦野博柾マスター

 「紅水晶」はトモロクワイの街を繁栄させた原因であったが、5年前に起きた話すのも恐ろしい出来事の元でもあるらしい。長老や、ナルキアとよばれる少女は「とにかく手を引け」の一点張りである。

 街の周辺を探索していたものは、荒れ果てた廃墟を見つける。突発的な自体で壊滅したらしいそこでは、精霊の声も聞こえなかった。

 ナルキアは「迎えに来た」という黒法衣の集団に襲われるが、冒険者たちが応戦する。逃走途中に追いつかれ、再び戦闘になろうかという時、シドという者が黒法衣の者達に命令し、退散させる。

 ナイロではプリシェラ、モートリアの姉妹がパーティーを開いて盛り上がっていた。疑いを持つものもいるが、紅水晶を求める彼女らの事情を聞いて新たに決心を新たにするものもいる。そして夜中に巡回したものは黒法衣の者達が巨大な機械の一部を運ぶのを目にした。

 ナルキアの言によると姉妹はいくつもの街を滅ぼしているという。トモロクワイはかろうじて間に合ったが、紅水晶は強大な力で救うはずの街まで滅ぼしかけたために封印したという。そしてプリシェラとモートリアは彼女の姉で、ヴァンパイアと化してしまっているという。トリス家の家宰であったシドは、骨董を扱い始めた主人が古い棺を扱った頃から姉妹の様子がかわったため、幼いナルキアを連れて逃げ出した。ナルキアは彼女たちを無に返すことがせめてもの出来ることだと思っている。

 紅水晶はナルキア達が回収に行ったが、黒法衣たちの集団での襲撃にあい、ナルキアは負傷して水晶も奪われた。


☆今回の登場シーン:抜粋☆

「あなたもそう思いますかニャ」
 ふいに、カシアスの背後で声がした。
「ぐおっ!!」
 振り向くと、そこにはネコのどアップ。ツボネコ神官のアジェム・ライアンズが、わざわざカシアスの顔の辺りまで浮き上がっているのだった。
「もはや、プリシェラがファクルデス麾下の将軍と同一人物なのはぼぼ確実ニャ」
「げっ、やっぱりそうなんですか?」
「間違いないニャ。わたくしはツボネコの特性を利用し、ペットになりすまして内偵をしてきたツボ」
 決して、勝手にべットにされたとは言わないアジェムである。
「モートリアの方も、表ではあんな可愛い表情をしているツボが、裏に回ればそれはもう、地獄の使者かと思う悪辣ぶりニャ」
 多分、それは無理矢理風呂に入れられたことを言っている。
「ううむ、確かにこんな小さな街では王国軍が気付くはずがない。ファクルデスめ、何とずる賢い……」
「幸い我々はそのことに気付いたニャ。ここは力を合わせて陰謀を潰すツボ。我々の手で世界を救うニャ」
「よおし、ではもう少し作戦を煮詰めましょう」
 そして、ここにめでたく『カンチガイ同盟』が結成されたのであった。

 予想が違っていたのでアクションは失敗。まあそれはいいのですが、シリアス傾向への路線変更に関してマスターよりで「どうです?この裏切り方は?(笑)」と。ではプレイヤーとしての答え。ドタバタ期待してたのにシリアスになるんなら撤収します。

2001,07,05
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