エルハーダの秘宝・エターナル:リアクション要約



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マスターリアクションNO.0020
「失われた扉」

 
第1回「開かれた魔導書」
担当:由水隆春マスター

 暗く湿っぽい部屋の中。マーリクと呼ばれる少年にひざまずく三人の女性の一人ティンは「魔導書」に興味を示す彼に、既に「黒き翼」の一人を調査に向かわせたと報告する。マーリクはそれを聞くと安心し、転移装置でいずこかへと出かけていった。

 魔術都市ドゥーラザムでは三冊あるという「伝説の魔導書」の一冊「砂の記憶」が発見され、残る魔導書の発見に人々が興味を示していた。魔術学者の少女ルル・レクリアもその一人で、彼女は冒険者ギルドで協力者を募っている。病気の母親を治すために魔導書の力が欲しいという彼女に協力しようという者も多い。

 魔導書騒ぎの他に、「三長老」が頂点に立つドゥーラザムの統治組織「天魔の楼閣」に属する者が惨殺されるという事件も起こっている。犯人は真っ白なコートに身を包んでいた。

 ルルに協力する者は分散して情報収集に励んでいる。ルル自身も数人と共に「砂の記憶」についての話を聞くために「天魔の楼閣」へと赴いている。

 対応した三長老のティンからは「砂の記憶」の閲覧は幹部集団「黒き翼」により解読中だからということで認められなかったが、発見したときの状況は聞くことが出来た。魔術アカデミーから発掘された古文書の記述から、アカデミー教授がドゥーラザム東のエルビスの森から発見したのだという。

 また、天魔の楼閣に協力したいという者については正式メンバーとしてではないが協力はお願いすることがあるだろうとの答えだった。

 街での調査をしていた者もいたが、やはり伝説の魔導書については表だった情報は見つからない。裏の情報屋などなら何かわかるのかもしれないが。

 殺人事件の方を調査していた者達は、これが「天魔の楼閣」が「砂の記憶」を持っているからだと考え、公開してしまえばとも進言したが「魔導書が危険なものである可能性」からそれは拒否された。そして楼閣のメンバーに扮したものが囮となることで接触した「白いコート」の人物は、レナと名乗る老人口調の少女だった。レナは「魔導書には興味がない、既に神の力は手に入れている」といい、再び邪魔をするなら斬り刻むといって姿を消した。  魔導図書館では多くの人間が魔導書に関する文献調査に当たっていた。その一人は残る二冊が「忘却の調べ」「約束の地」というタイトルだという記述を見つけたが、それ以上の情報はなかなか見つからない。

 天魔の楼閣のメンバーを狙った殺人事件は依然続き「純白の悪魔」と呼ばれて恐れられるようになっていた。治安の悪化からルルに護衛を申し出る者も多い。そしてある日、とうとう「裏の情報屋」へのツテを握ることの出来たものが現れる。

 元「黒き翼」のものもいるという噂の闇の情報市「カラスの隠れ場」では、情報屋のユマ・ミストラスが魔導書に関する情報を持っていた。高額の報酬で得た情報は、魔導図書館と、ドゥーラザム北東の砂海ノワ・ルーナに魔導書に関係する何かがあるというものだった。砂海は今までただ一人が見つけたことのある「隠された神殿」があるという場所だ。そのものの残した書には「魔を打ち消すモノに護られた神殿に、ソレは存在する。大いなる渦の中で神殿は待っている、勇気ある者達を」という記述があった。


☆今回の登場シーン:抜粋☆

「ルルたちが天魔の楼閣へと向かっている間、私は神官の立場から伝承について検討しておきましょう」
「それならわたくしも手伝うニャ! 神官としての視点なら『神の力』について、何か気づく事があるかもしれないニャ」
 マルティンと同じ神官のアジェム・ライアンズも声をあげた。
 それぞれ様々な角度から捜索を始める、ルルたちであった。そしてルルー一行は天魔の楼閣へと向かう事にしたのだった。


 ちょっとシリアス目も参加してみようとこのシナリオに。まあ初回は顔見せですか。ちょっと見ると情報の出し方が露骨にも見えるけど、奥は深いのかな? 気がついていないポイントはあるかも。

2001,12,01
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