魔女レディエナーラは「雷公刀」に憑依して傭兵団長フランセスを使い手として選び、破壊活動を続けている。傭兵団はフランセスに対しての攻撃をためらってしまうが、その間にも破壊活動は続き、攻撃も止む無しとの意見も出ている。
フランセスには自分の意志も残ったままで、自分を殺して止めてくれと頼んでいる。しかし傭兵団には、彼女自身もあきらめないで抵抗するように望んでいる者達もいた。また、レディエナーラが復活させたロッドも傭兵団に立ちはだかっている。
雷公刀をフランセスから引き離せばなんとかなると考える者は多い。そのためには動きを止めたいところであるが、それが一番の難点であるのも確かなことである。助けるにしても、刀を持つ手を切り落とすぐらいの覚悟は仕方がないという意見も少なくはない。
フランセスは銃撃を受けて、それを雷公刀で止めて体制が崩れたところに更に銃弾を腕に受け、ついに雷公刀を取り落とした。憑依するレディエナーラは別の人間を操るのを試みるが、雷公刀に光の波動を満たされて消滅する。同時にロッドも崩れ去っていた。フランセスに息があるのを確認した傭兵団は安堵し、やがてそれぞれの道を歩んでいく。
そして、その隣で目をこらして同じ光景を見ているのは鬼鎌士クウェル・ハイドフェルドと操人師タック・アイナムの二人。 レイドクたちが真剣にフランセスの身を案じているのに対し、最近になって傭兵団に参加したばかりのタックには、フランセスへの過度な思い入れがない分、冷静に状況を把握することができた。そして、そういった部分でジュリオはこのタックという人物を評価していた。 「だから僕もフランセスを助けようという姿勢で話をしているつもりなんだけどねぇ。ただ、相手は『超兵器』なんだから、いざとなったらフランセスの腕を切り落とすくらいの覚悟は必要なんじゃないかなぁ」 最終回のみ、払いすぎた料金調整のために参加です。アクションも短く、これまでの積み重ねもないのにうまく動かしていただいてマスターに感謝です。
「つまり雷公刀に取り付いたレディエナーラを倒せば、フランセスは救われるのでは?」
「随分と簡単に言うけどさ、そんなに簡単なことじゃないと思うんだけどなぁ」
「フランセスの動きを止めれば、全て解決します」
決然と言い切ったレイドクに、タックが肩をすくめながら言った。
「だから、それが一番難しいんだよねぇ」
「難しくても、やるしかありません。今まで何度となく、一人では切り抜けられないような戦いや、問題を俺たちは乗り越えてきました。一人では不可能でした……けれど、
皆で力を合わせてきたからこそ、可能だったのです。そして、きっとこれからも……」
「ま、そういうのも嫌いじゃないんだけど……ちょっと、楽観的すぎる気もするかなぁ」