狗狼伝承〜放課後の旅人達〜 ファイナルイベント
2001年4月29日〜30日、よみうりランド会館での「狗狼伝承〜放課後の旅人たち〜 ファイナルイベント・霞ヶ浦学院林間学校」に参加していますので、報告します。
早目ですが、家を出たのが7時前。在来線で名古屋駅まで、そこから新幹線で東京へ。GW中ということで念のため指定をとってありましたので、ゆったりすわってほとんど寝ながら東京へ(実は前日土曜に昼過ぎまで寝ていて、朝までHP更新してたので)。
その後、とにかく新宿まで出て、空腹を感じて立喰いできつねそば食べて、それでもまだかなり受付まで時間があったのですが、もういいやと会場へ。長い階段をゆっくり登って、到着したのは1時間前の12時。それでももう何人かは見えてました。で、開場前の時間でこれを書いています。
受付開始は10分ちょっと遅れて始まり、そこそこ流れはスムーズだったとは思いますが、問題は受付を済ませても行き場所がないこと。結局玄関ホールに人がたまってしまう情況は変わらず。立食パーティーの為とはわかりますが、改良の余地有りですね。
入場したら、まずはクロークと名付けられた、ホールの後部を机で区切った空間に荷物を預け、待期。でも「貴重品はお手元に」っていわれても、一番高いもの(ノートPC)が一番重いんだよな。
しばらく「おあずけ」状態で待ったあと、本職の巫女さん(Seenaマスター)による祝詞があげられた後、乾杯。料理を食べながらの各マスター、ゲストの方々の挨拶などがあったのですが、やっぱり話してる人の方が多いですね。更にはプレイヤーさんがPBMで知り合ったからと、この機会をつかってプロポーズしたりと、よくわからない盛り上がりも見られましたそれにしても、16:30終了で食事といっても、一応昼とった後だとすぐに腹いっぱいになっちゃいますね。
その後は休憩時間を挟んでシナリオ分科会。烏の宴の担当、Seenaマスターを迎えてのお話ということになったのですが、マスターが驚いたことには人数が多い。PC人数の比率からいくと3人ぐらいかと思っていたそうですが、10人以上(途中入れ替わった人含む)。更には3人いる「舞」のうち2人は来てるし、京都出身プレイヤーは多いしといろいろかわったところがあったようです。
話の内容はメモ取ってた方がいろいろまとめてアップしてくださるでしょうから、ここでは軽くだけ。烏の宴の内容についてですから興味ない人はいいでしょうし。自分のキャラに関ることでは、たまたま朱鷺子のガードを外した時に襲撃するアクションがあったとか、微妙に渋いところをついているとかといったところを聞きました。あとはマスターが「もっと殺したかった」と言っていたのが印象的です。ただ、毎回傾向を変えたいと言っていたので今後の参考にはなりにくいかも。
その次は休憩とお風呂ですが、140人ぐらいの人数で1時間は短いかも。このときに夜食としておにぎりが配られました。自分で取りに行くんですが。ともかくその休憩時間中に風呂に入っておにぎり食べつつこれを打っています。
次に参加したのは超常級アクション講座。基本的には「パラダイス・トリガー」のスタートブックにあるアクションの書き方を基本に質問を交えながら進んでいきましたが、序盤に「正しいアクションとは」ということから話が発展して「マスタリング講座」になりつつあったところで「これでは手の内を明かしてしまう」と急遽その話題を打切るという場面も見られました。以下、少し整理しつつ。
この質問の「正しいアクション」が、シナリオにあらかじめ用意された最善のストーリーを進めるためのものだとするならば、初期情報やリアクションの情報に沿ったアクションであるといっていいでしょう。
この情報にも「正しい情報」と「間違った情報」が用意されており、間違った情報に沿ったアクションをかけると当然シナリオ的には間違った方向に進みます。ただし、マスターにもよりますが「正しいアクション」のPCが結果的に他のPCを牽引する形になり、間違ったアクションのPCもそちらに誘導され、一歩後ろをいくということはあります。
フラグというのはイベント分岐条件というような意味の用語で、条件が成立するのを「フラグが立つ」と表現します。このフラグの条件が厳しいマスターだと、立たないと進まないということもあります。
こういう時にプレイヤーを誘導するのに使われる手段が「オシ」「ヒキ」と呼ばれるものです。「オシ」はPCにそれ以外の行動がないという状況に追い込むもので、例としては「敵のボスと1対1で対峙、相手は戦闘意欲マンマンで、逃げ場もない」などがあります。ですがこれは強引であるし、わかりやすいのでプレイヤーとしてあまり注意しなくてもわかるでしょう。
「ヒキ」というのはプレイヤーが興味を持ちそうな話題として手掛かりを提供するものですが、その分気がつかないこともありえます。逆に言うならば「ヒキ」に気がついた方が活躍し易いといえるでしょう。
ヒキのパターンには、「アイテムや人物などの物体」「何らかの情報」といったものがあります。物体としては、NPCが探しているという物や人、情報としては伝承や記録などがあるでしょう。
また「ヒキ」についてもニセモノが存在したり、複数の情報が矛盾していることなどがあり得ます。これを判別するのもポイントになるでしょう。
「オシ」とも「ヒキ」ともなる状況として、「誰かが何らかの損害を被っている」という場合があります。この場合の「誰か」がPCにとって親しい人物であったり、本人であったりした場合は「オシ」になりますし、直接の利害関係がない人物であったならば「ヒキ」となるでしょう。例えていうと、盗賊団が街を荒らしているという時に、PC達や親しい人物ががその街の住人であったならば「オシ」であり、たまたま立ち寄ったとかどこかから情報を手に入れたという場合は「ヒキ」になります。
「ヒキ」については前述の通りわかりにくくされていることも多いのですが、怪しいものを見つけるポイントとして「繰り返し登場するもの」に注目するというものがあります。ストーリー的にそれほど意味がないように思えるものが何度も登場しているのならば、それには何らかの意味が込められている事が多いでしょう。
本筋から外れたアクションについては、それについて「ヒキ」を用意して修正するということもあるようです。「みんなで遊ぶ」というようなものの場合に、その場所に手掛かりを用意するなどです。
多少話が逸れますが「NPCに情報を聞く」という事について、プレイヤー側から意見がありましたので紹介します。NPCの情報というと「ヒキ」の一種であることも多いのですが、特に核心に関ることについては時期が来れば勝手に話し出す事が多い上に時期が来ないと話さない事もまた多いので、アクションとして無駄になる可能性が高いということでした。
これは初回登録時からシナリオを選べるエルスウェアとしての意見でもあると思いますがキャラクターメイクもアクションの一部であるというよう意見もありました。
マスターとして動かし易いのは「普通の人」だそうです。これは特に外見や口調などの設定に関するものですが、あまりに特徴的な設定はそちらの描写に手間を取られてしまうということで、結果的に行動描写の分量が減ってしまうということもあるそうです。リアクション内で特に大きな活躍をしていないのならば、その人だけに大きなスペースを割くわけにいかないということです。
「行動するキャラクター」も動かし易いキャラクターです。じっくり考えるのもいいのですが、とにかく行動するというのはそれだけで描写がし易くなります。
キャラクターとして「負ける役」になるのも一つの手段です。いってみれば「戦隊物の下っぱ」クラスで、毎回出てきてはやられるという役どころは競争率も低くなっています。
上の話と関連して、キャラクターのパターンとして「戦隊物」は参考になる性格設定や役割分担がされています。レッドは熱血行動派、ブルーは補佐・参謀、イエローはコメディリリーフ、ピンクはヒロイン、ブラックは一匹狼というのが全般的な基本パターン。これにアレンジを加えることでたいていのパターンは可能になるということです。
また、マスターが動かしにくいのはかぶるキャラクターであり、特にNPCと似た設定のキャラクターは動かしづらくなります。なお話が進むキャラクターと目立つキャラクターは別であり、以上の話は主に「目立つ」方の話になっています。
キャラクターの設定と行動が矛盾している場合ですが、それを何とか擦り合わせてアクションにすれば最もいいのですが、そうでなくても辻褄あわせはマスターがするから、思い切ったアクションをかけて欲しいということもありました。特にプレイヤーとしては気がついていて欄外などに書いてあるのに、PCとしてのアクションになっていないのはとてももったいないと感じてしまうそうです。
別紙を多数付けたり、やたらに細かい字で書き込んだりということも多くあるようですが、リアクションでは描写できる文章量が限られている以上それをすべて使うわけにはいきません。必要なのは何がしたいかをマスターに説明することであり、やたらに文章量を多くしないといけないならばうまく説明できていないということが多いということです。集団行動で量が増えてしまう場合も、基幹となるものをアクションシートに書き、細かい補足は欄外や別紙にということでした。
アクションシートについてもいろいろな使い方があるようです。ある人は「外見説明」の欄に文章でもって「ダイエットする」などの説明をしていたそうで、「確かに外見に関することだな」と、リア中で描写したとか。
ウチのページのお得意様のため、時折あらわれてコメントしていった濁伝把マスターの発言をいくつか。
アクションにギャグがあると評価が高いですね。それが活躍に結びつくかは別問題ですがわたしが嬉しい。
印象に残っているのは、日常アクション欄にただ一言「ともえなげ」と書いてあったこと。ウケました。リアクションには使えませんでしたけどね。
わたしはラブコメ属性がありません。そういう話は書いてて恥ずかしいです。
それが終って一旦解散した後、参加したのは「時念マージャン」何度か対戦しての得点で決めるというものでしたが、これは総得点であるため「いかに参加するか」も問題だったようですね。わたしは軽く、1回だけ参加して+8だったかな。
その後はマスターを呼び込んでのマスタートーク。それは朝の4:00近くまで続きましたが、Seenaマスターが「仮眠をとる」と解散。その中でもいろいろあったのですが、特に印象に残っているのは「海賊王女の凱旋」の「マリー船団」のシナリオの時のSeenaマスターのつもりで来た人には厳しくするように、「白Seena」の展開に引きずられている人には単なるトラップが二重のトラップになってしまうようにしていたというような話でした。
さて、軽く睡眠をとって朝の7時に起床。30分から食事して、8時30分から9時までに退室、の前にこれを打っています。
さて、実際に打ち込むのは時間が開いてしまいましたが続きを。前作「海賊王女の凱旋」ファイナルの参加者さんは覚えておいでかと思いますが、閉会式、というか最期の挨拶は玄関前で行なわれました。ですが・・・30日、東京地方のこの時点での天気は「雨」。結局玄関ホールの狭いところでご挨拶ということになりました。通路を狭くしてしまって他の利用者の方には申し訳ない、と主催者に代ってお詫び。したってここは見てないでしょうが。
まあともかくざっと締めの言葉も頂いた後、よみうりランドの遊園地の無料入場券いただいて散会、13時開場の次回作「パラダイス・トリガー」説明会までフリーとなり、おそらくこの3時間ほどがよみうりランドでマスターと遊べる時間ではなかったかと思うのですが、なにせ「雨」。緊急的に説明会開場を解放して、室内でも待機が出来るようになりました。
そんなことでいろいろとお話ししつつ時間を潰し、お昼近くにもなると「本格的に準備をしますので退室お願いします」ということになりました。そして「食事をどうしよう」ということになったのですが「階段を降りなくても、タダ券あるしよみうりランド内の売店で買えば」という案がでて、ちょうど居合わせたSeenaマスターも一緒に数人で出発。片道15分強、軽いお話ししつつ入場し、ホントに食料だけ調達して帰還。マスターは買い出し食料を届けるのと準備の為にスタッフルームの方へ行かれてしまったので、またプレイヤー同士でお話ししてました。こちらの説明会だけに来た人もいましたし。そして「パラダイス・トリガー」の説明会となるわけです。
取り合えず一区切りつけて説明会の内容に入ります。入場時にパンフにスケジュールとアンケート、質問用紙が配られて、開始待ち。質問用紙は休憩時間に回収して、後半で回答というシステムです。この時間帯で当日参加受け付けと、グッズ販売が行なわれました。購入者には抽選券が渡され、あとで賞品の抽選が行われるという特典付きでした。
前半は純粋に説明会。スタッフとマスターの紹介の後、世界観やシステムの説明が行なわれるという展開です。今度のゲームは海賊と地球人、超能力者の3陣営に分かれているわけですが、それぞれにも統括マスターがいて管理するというシステムです。そして説明は基本的に「陣営の立場」で行なわれまして「難しいことを考えない海賊」「理屈で勝負の地球人」「復讐に燃える超能力者」という構造が感じやすかったと思います。
ゲームのシステムとしては、対立といっても勢力争いは「陣取り合戦」のシミュレーションゲーム的なものになって、それぞれこの地域に来て日が浅いことから謎解きや遺跡、秘境の探検が多くなりそうということです。また、PCには「マルチテンプレート」というシステムがあり、有料で技能の追加が可能になるという感じです。
さて、休憩をはさんでのQ&Aになるわけですが、前述のシステムのせいでスムーズに進み、メモをとるのも一苦労。ということで、実際の言葉とはかなり違ってますし、かんちがいもあるかもしれませんがご容赦を。
A:ゲーム中に追加発表されるものも含めて2つまでです。ですから初期登録で2つとってしまうと追加テンプレートは登録が出来ません。
A:狗狼伝承で「遅刻なし」を実現させましたので、そのシステムを応用しています。
A:直接転移者であるというのは無理ですが、子孫等なら可能です。今回地球のテクノロジーの記憶は現地人は持てないということです。
A:基本的にはいわゆる21世紀、近未来というところです。一般の人間の生活はほとんどかわっていないと思っていいでしょう。
A:あっても問題はありません。実際マニュアルにある「デストリオ級」は旧作で開発されました。
A:可能ですが「不名誉」な行いとなり、最悪だとロストの可能性があります。ちなみに初期の名誉力は1000で「町の英雄」レベルです。
A:シナリオ設定にかかわるのでお答えできません。
A:作れません。サブテンプレートも同じ陣営の物からということになり、またがった技能を持つPCは不可能です。
A:狗狼伝承のシナリオからそう感じたのであれば、一番問題なのは参加プレイヤーです。これが自分(濁伝把奥朗マスター)が危険人物かというものならば「そうです」。
A:基本的にはアクション次第です。
A:ヒミツです。
A:それどころではなく、生命にかかわる状況になります。超能力者は拉致監禁に気をつけてください。
A:メインテンプレートで取ったほうが優先、サブは趣味的にやっているという感じになります。
A:たしかに死に易いかもしれませんが、名誉力の上昇も大きいので無茶ができるようになります。
A:傾向「駆け引き」であるときついかもしれません。今回は手紙転送サービスを無料にしましたのでご利用ください。
A:現在PCが「これだけ不幸なんだ」というのを示してもらいたいので、それがPCにとって非常な不幸ならばOKです。
A:アクションについては判定しますので、できないこともあります。
A:お客様の要望次第、といっておきましょう。エルスウェアに投稿してみてください。
A:そのアイデアは面白そうなので検討します。他陣営には知らせないというのも面白いかもしれません。
A:単に海賊といってもいろいろなスタイルがあるので、どういうタイプでも大丈夫なように「連合」としています。
A:ヒミツです。
A:書くことは出来ますが、一部プレイヤーさんから怒られますので。ご要望があれば検討します。
A:戦闘に対してということなら役に立ちません。PC設定やシナリオ内容に関ることで役に立つことはできるでしょう。
A:今回の設定の超能力者のイメージなどが女性向きだと思ったからです。統括マスターと、一人だけの男性マスターの二人で「がんばろうね」と励ましあっています。
A:確かに前線に立つほうが上がり易いですが、政治は影響力が大きいのであたればデカいでしょう。また、名誉ある負け方というのもありますので勝利しなければ上がらないということでもありません。
A:中将は海賊の捕虜になったこともなく、当然隠密作戦で救出されたりもしていないのでそういうことはありません。
大体こんなところでしょうか。その後抽選会があって、解散ということに。時間の許す限りは物販もやっていたようですが、プログラムでの終了時間が16:30分。この時間だと2次会というのも厳しいこともありましたし、今回はおとなしく新幹線の時間まで適当に時間を潰してかえりました。