昔、平針街道に築かれた一里塚(名古屋城-名古屋CBC-八事本町-平針-祐福寺-明知-堤-若林)が、若林(若林東町新屋敷交差点の陸橋西側)にもあった。現在その面影はないが、三州八郡地理之図(元禄14年)に書かれており、また江戸末期と思われる若林古絵図(下が北)にも逢妻男川(絵図には逢妻川と書かれている)と交差している平針街道に「一里塚」と書かれている。見たことのある人の話では、街道を挟んで一対の松が植えられていたという。一般に榎の割合が多いが、その地域で多く植わっている木を使ったことから、若林では松が使われたと思われる。また、絵図右下には「宮(八幡宮)」と「若林郷」の文字が読み取れる。
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