CITIZENの秘密その9

ちょっと面白いホーマーの紹介です。
まずは、そのホーマーをご覧ください。



文字盤には、『Homer』の表記はありませんが、機械は21石のホーマーです。


文字盤で気が付くのは、『Citizen』のロゴがちょっと変わっている事と
6時位置の表記が沢山(?)書かれている事です。
(謎とは関係ありませんが、文字盤に色々と書かれているとチョット嬉しいですね。なんとなく。)


では、文字盤の拡大を見て見ましょう。



「WATER PROTECTED」
「UNBREAKABLE SPRING」
「SHOCK PROOF」
と書かれています。

既にお気付きかもしれませんが、これらの表記は極めて一般的なモノです。
が、そこが不思議な所でもあります。(謎)

そーなのです。Citizenらしさが全くありません!!
我々の良く知っているCitizenさんの製品なら独自の商標である
WATER PROTECTED → PARA WATER
UNBREAKABLE SPRING → PHYNOX
SHOCK PROOF → PARA SHOCK
と書かれているのは、通常の姿だと思われます。




さらにその傾向は、裏ブタの表記にも及んでいます。
SHOCK PROOF
WATER DUST PROTECTED
と書かれています。





ロゴのデザインは、『CITIZENの謎 その5』で取り上げたHMT-CITIZENのダブルネームに
酷似しております。では、これも、HMT社の製品なのでしょうか???
残念ながらHMTを表す様な刻印も表記も見つかりませんでした。
しかも、地板に書かれた『CITIZEN HOMER』の文字・・・。

機械の特徴は、21石仕様としては、初期('61〜'62)のモノではないかと思われます。
また、上記の裏ブタの記述から考えると国外ではマイナーな表記(PARA***系)を止めた
輸出仕様のHomerではないかとガラ研的には、推測しています。(謎)

ただ、北米向けの場合、『JAPAN』や『UNADJUSTED』等の表記が入る時期だと
思われますので、今一つ確信は得られません。(北米以外向けなのカモ?)

本件に関して、情報をお持ちの方は是非ガラ研に御一報下さい。