その10
直接オリエントさんの製品とは、まったく異なりますが、万カレ繋がりと言う事で
世界の万カレ(大袈裟!!)見てみましょう!!
ちなみに、万カレモノは、アジア諸国やロシアでは比較的今でも人気がある様で
オリエントの万カレに良く似たモデルを時々見掛けます。
これは、CLINTON社の「MULTI-YEAR AUTOMATIC」と言うモデルです。
全体的なデザインも、機能もオリエントに酷似しています。
実際には、機械はEF 4612(SWISS製)という17石の手巻き付き自動巻きを搭載した
オリエントとは、全くの別物です。カレンダーの表示範囲も1974年〜2000年と異なります。
ですが、明らかにオリエントの万カレを意識(参考に)して、作られた(デザインされた)モノでは
ないか? と思われます。オリエントのデザインを参考にしたのかと考えると、ある意味では、
ちょっと面白い(嬉しい)ですね。(謎)
つまり、オリエントの万カレは、それほど優れたモデルだったという証なのですが・・・。(ヒイキ!!)
次に、今までの万カレモノとは、異なるタイプのブローバのCARAVELLEの万カレです。
このデザインは、ORIENT製を始め数種のメーカーのモノが存在していますが、
オリジナルは、どのメーカーなのか分かりません。
カレンダーの見易さと言う意味では、優れていますが、万カレ機能を持っていません。
従って、毎月自らカレンダーを確認し、時計を調整する作業が必要です。
(ORIENT系万カレも、ある意味では調整が必要ですから、同じ様なモノですが・・・。)
さらに、SEIKOから、この様なカレンダー時計も登場していました。
典型的な回転式インナーベゼルの応用例ですが、簡単な機構で付加価値を付けるには
最適な機構ですね。見難さでは、一番かもしれませんが・・・。(笑)
もちろん、上記ブローバ同様に手動設定の万カレ機能の無いモノですが・・・。
さらに、この回転式インナーベゼル応用型マンスリーカレンダーの極めつけは、
Wakmannの『カレンダー・クロノグラフ』です。機能は、上記のセイコー製と同じです。
画像を見て頂ければ分かりますが、とにかく派手で目立ちます。(苦笑)
あまりに、派手なのでどこを見て良いのか? 咄嗟には判断できません!!
(とはいえ、このタイプも慣れてしまえば、かなり便利です。←経験談!!)
こうして見てみますと、時計と最も関わりの深いカレンダーを、
あの小さな文字盤に如何に上手く表示する事が出来るかを悩みつつ、
高付加価値化を図った努力の跡が感じられますね。(感動!!)