万華鏡のような

子供の頃の思いでは、万華鏡(カレイドスコープ)のようです。
    裏山は秘密の世界、子供達はそれぞれに秘密基地を作っていた。
    その最大規模とも言えるものは、林を利用し、大きな大木のまわりを空き地にした基地。
    入り口をふさげばそれは普通の雑木林。 でも望遠鏡をつけたその基地は皆の共有の場所であり、
    食料を持ち込み夜はそこでキャンプもしていた大切な場所。

自然が豊かだった頃、その林の中でみつけた鳥の巣(草の中に隠されていた)やら、さまざまな種類のトンボ
    やまわりを飛び交う蝶々の群れや、夏の朝は露草が紫のかわいい花をつけていた。
    グラジオウラスの赤や黄色の鮮やかな色。秋になればススキや月見草が咲き乱れそれを摘んでお月見してた    山ブドウや野いちごを食べておやつにしていたあのころ。

  おばあちゃんの田舎はまた格別。お店は一つもないけれど、夏は川で泳ぎ、鮎やら色々な魚を捕まえて
     いた。もちろん、自然は裏山にもまさるとも劣らない。
     食料は、栗、柿、せり、わらび、つくし、たけのこ、これらが落ちている(と子供心に思っていた)
     山の清水は軽い。風呂は五右衛門風呂だけど、さらさらとしたとても良い感触で楽しかった。
     家の中を通っている小さな水辺では、白い可憐な花がさき、沢ガニが沢山いた。                
      朝鶏小屋にいって、卵をとりそれをかけて食べる卵ごはんの美味しいこと。
圧巻は夜。舞い踊り、乱舞する蛍の群。川の中橋の上とまるで夜空の星が舞い落ちているかのような
     錯覚を起こすほどまわりは瞬く光の洪水でした。

     こんな思い出があるせいか、私は屋根裏部屋とか、秘密の場所のような所が大好きです。
     東京ディズニーランドにはトムソーヤ島があります。ここは手のこんだアトラクションがあるわけでは
     ないのに、なぜか心が踊る場所です。