ニャンコ メモ

ワクチンの必要性と免疫と伝染病について


ワクチンの必要性と免疫と伝染病について

 ★ワクチンとは

    弱らせたウイルスを体の中に入れてそのウイルスに対する免疫をつけることです。
 
    ワクチンを免疫ゼロの猫に接種すると、3週間で免疫20くらいになり、2回目を接種すると
    免疫200くらいに一気に跳ね上がります。
    (これをブースター効果といいます)
    猫パルボにかかると、若い猫は100%発病し、抗体ができる3,7日の間を頑張り通せない
    と死んでしまいます。
    ところが免疫20の猫では、このウイスルと出会ったことが、2回目のワクチン接種と同じ効果となり
    発病を免れるか発病しても命は助かります。
    5歳以上の猫に助かる率が高いのは、自然免疫が少しあるせいでしょう。
    完全室内飼いの猫は、自然免疫がないので定期的な予防接種が必要と思われます。

    予防接種率が全体の50%を越えるとその病気が世の中からなくなり、ワクチンをうけていない
    動物もその恩恵をこうむるようになります。
    目やにと鼻水で顔がグチャグチャの子猫もいなくなるかもしれません。
    現在、日本から狂犬病がなくなったのは、予防注射の普及率が上がってきてからのことです。
    今でも100%の犬が接種しているわけではありませんが、東京都区部では野良犬が殆どいないので
    ジステンバー、パルポ、 フィラリアといった伝染病をみることがなくなりました。

    野良猫の場合は、一生に一度のチャンスです。できるならワクチン接種をして上げてください。

 ★たけしの万物創世記から

   この番組内で外出自由の猫ウイルス感染の危険について触れていました。
   飼い主が病気に気づかないうちに、ウイルスに感染し、発病して死に至る。
   あと10年ほどしたら、外に出ている猫の殆どが死に至り、猫の絶滅もあるかもしれないとの警告がありました。
 
   そして狂犬病。日本では絶滅しましたが、お隣の韓国では死人がでるほど。世界中で猛威をふるっているようです。
   日本の場合は、犬は管理が行き届き毎年予防接種で病気を防いでいますが、問題は猫だということです。
   猫に感染した場合に、外出自由猫はこのウイルスの猛威にさらされるというのです。
   (狂犬病の接種が義務づけられているのはだてではありません。犬達に人間の代わりに接種を受けてもらうのです。
    接種をするということは、犬を守るだけでなくひいては私達人間を守るということです。
   飼い主の皆様室内犬だから必要ないと思わないでください)
 
   人間に感染した場合は死亡するケースもでてくるでしょう。
   そんな事態になれば、日本中の保健所は連日処理に追われることになるかもしれません。

ワクチンで予防できる4大伝染病

 三種混合ワクチン
    @猫伝染性腸炎(FPL)=猫汎白血球減少症
     パルボウイルスによる感染

       接触感染(人間の靴や服、または病気の猫に触れる、ウイルスの付いたものにさわるなど)
             完全室内飼いの猫でも感染の危険あり。
              このウイルスは非常に丈夫で、熱や消毒に強く、伝染力が強力です。
             病気から回復した猫は、強力な免疫ができるので二度とかかることはありません。
             病気にかかった猫が使ったものは焼却処分したほうが賢明です。
             ケージは消毒薬につけ込んで天日に干す。
             できれば、部屋も一年くらい他の猫を入れないほうが良いかも。
             そのくらい強い生命力をもつウイルスです。
             この菌に利く消毒薬は、グルタールZがいいとも聞いてます
             獣医さんから聞きましたが、家庭のハイターでも濃度次第でいいそうです。
   
    A猫ウイルス性鼻気管炎(FVR)=ヘルペスウイルスI型で風邪の一種
      俗にいう猫風邪
       空気感染・接触感染
      (病気の猫とじゃれて舐めあったり、そのくしゃみや鼻・便に直接触れてうつります。)
       再発の可能性が高く、長期間ウイルスを放出することもありで要注意。

    B猫カリシウイルス感染症(FCI)=カリシウイルスによる感染
       すべてにおいて、Aと同じ。ただしウイルスの生命力はこちらの方が強力。

 白血病ワクチン
    C 猫白血病ウイルス感染症(FELV)
       唾液感染(舐め合い、同じ食器、喧嘩などで移ります。)


ワクチンのない伝染病

    @猫免疫不全ウイルス感染症(FIV)=猫エイズ
       接触感染(ケンカ傷などから) 人には感染しません。

    A猫伝染性腹膜炎(FIP)=コロナウイルス
       空気感染・接触感染(病猫の尿や分泌物(鼻水、くしゃみなど)の経口または吸入感染)
                    インターフェロンなどを徹底投与し、FIPを発症してしまった
                    猫を完治させた例もあるにはありますが。
                    ドライタイプ(発熱やその他の症状)とウエットタイプ(腹水・胸水)がありま                    す。

漢方を使う(鼻気管炎)

   鼻気管炎の後遺症は年を取って、体力が弱った時に致命傷になります。
   「葛根湯加川きゅう辛夷」が効果的です 
   使用している方の情報ではあまり副作用もないとのことです。
   ただ、その猫が10才以上でかなり体力に問題があれば慎重にした方がいいのかもしれません。
   (カネボウのはベルエムピK)
   洟の毒(菌)が常に腎臓に良くない影響を与えますので、できれば初期に治しましょう。
   「現在進行形」の風邪(こじれたもの)にも「葛根湯・・・」は大変有効です。
   副作用も心配しなくていいそうです。
   分量は中猫で人間の大人6分の1、仔猫は8分の1から10分の1位の量だそうです。
   中の成分の葛根湯は風邪の治療薬なので、体を温め風邪の方にもよいそうです。
  
免疫力を高めるために使う「プロポリス」

  プロポリスはインターフェロン等を使用している場合その副作用を緩和する要素があり併用は効果的です。
  強力な殺菌効果がありプロポリスに含まれている、アルテピリンCに抗菌・抗ガン作用があるようで
  侵入したバクテリアやウィルスなどが増殖するのを未然に防ぐ作用があるらしいとのことです。
  体内で暴れ出したウィルスを個別撃破するのではなく増殖を阻止して暴れさせない作用があるそうです。

 プロポリスの量
  錠剤を一回に一錠、一日に二回。分量はあまり気にしなくても大丈夫です。
  基本的に食品なので体に悪影響はないと思います。腎臓の悪い猫、ガン、体力のない子等にもいいです。