本のご紹介(市民プロデューサーが拓くNPO世紀)
★市民プロデューサーが拓くNPO世紀 大阪ボランティア協会
この本にはボランティアをしたい人にとっての心構えや、
市民活動をしていくうえでおこる様々な事柄を分かりやすくまとめた本です。
@ボランティアのイメージから
必要以上に良くなりすぎる欠点。
他人の為に金にもならないことをする人、またはしてくれる人。
人々の意識の中では、一言でいうと「変わり者」に位置するかもしれません。
A実際は「ほっておけないから」する活動です。
自発的というのは言われなくてもすること。
それは逆に誰にいわれても納得できないことはしないことでもあります。
ですからしなくてもいいんてず。でも「ほっとけない」この気持ちを押さえられない人達が行動する。
我慢するのではなく我慢できないからする活動です。
B「ボランティアは聖人君子じゃない」
嘘つきもいるし、スケベもいる。でも平均的な特性はフットワークが軽いことです。
C「ボランティアの本質は好きなこと、やりたいことを選んですること」
私達の活動は不公平です。犬ネコの活動でも支援を求めている所はごまんとあります。
しかしそのすべてに支援はできません。その中で自分が選んでいくんです。
そのポイントは何がしたいか? 何が好きか?です。
D活動は肩の力を抜く
市民活動というのは普段の暮らしの延長です。
例として
骨髄バンクは誰がつくったか?白血病の子供をもったお父さん、お母さんです。
我が子の為から始まり、同じ境遇の人同士一緒にやったほうが効率がいいとわかり集まった集団です。
アトピーもそうです。
震災の時アトピーの子供達を案じた人達がいた。
同じ境遇の人達です。
だから震災当日の夕方にはある病院にアトピー食を集める全国ネットワークが出来ていた。
私がやりたいだけで動くことができる。一人一人は皆違う私です。
だからこそ多彩な活動が生まれる。これは公平を基本とした行政では出来ないことです。
全体の奉仕者は過半数以上の賛成がないと出来ないのです。それが民主政治です。
E「ボランティアの致命的な問題点」
私たちは自由に出来る。でもそれは最大の弱みでもあります。
全体が分からない。善意であつても相手に喜ばれるとは限らない。
F選択肢は三つ
・あきらめる
・制度化
・支援者を集める
G 「悩み」
活動をどこまでやればいいのか? 基準がないことです。
自分で基準を決める。中には命がけ生活をかけてしている人もいます。
そしてこの基準にはやる気、自発度に幅があるということです。
市民活動でどんどん人を巻き込みながらやろうと思えば、その幅のある人達をどうコーディネートしていくかでしょうか。
例
月一回くらいしかできなくても、「これるときに来てよ」って言う。行事の時しかこれない人には「行事の時こそ人がいるねん」
こんな具合です。
こうしなくてはダメという感覚で活動を組織すると、出来ない人は非難される。これが原因で滅亡してしまった
ボランティアグループは山ほどあります。
このシステムを維持するには重大な条件があります。リーダーには大きなエネルギーが必要だということです。
そうすればメンバーにはいろんな人があっていいんです。あらゆるボランタリーな組織はこの形態をとります。
自発的な集団というのはそれがたとえ会社のサークルであろうと、必ずこうなります。
H熱心な活動ほど仲間割れが出来る
ワンマンになる。
人間自発的にすることにはこだわるのです。すると必ずもめます。
でどういうことが起きるかというと熱心な人がやめる。どっちでもいいという人が残る。
これは不思議な構造です。仲良くすることとすべて同じでなくてはいけないというのは全く別な話です。
これからはいかに違うさまざまな団体とつきあえるかです。
ネットワークを作るというのは、面識です。知り合うことから始まります。
一人のまたは少数の人間が知っているやり方ではすぐ限界がきます。それよりやり方を知っている人を
たくさん知っておくことが重要です。
皆こだわりをもっています。自分の活動こそベストだと思っていると少し困ったことになる可能性大です。
相手の理論をよく理解し過剰な正義感や「これだけやっているのに・・・」という被害者意識を持たない。
これらがあると新しいものが生まれにくいですから。
続きは次回へ