清洲町役場の東500メートル、五条川と東海道新幹線が交わる地点に城址があり、本丸付近とされるところが公園として残されている。線路の南側には歴史の教科書などに登場する織田信長像が建っており、線路の北側には天守台とされる少し高くなった場所があり、そこに「右大臣織田信長公古城址」の碑が建つ。隣には信長を祭った廟があり、掃除を終えたおじさんが長い時間お参りをしていた。公園の前にも「清洲古城址」の碑が建っている。
五条川を挟んだ対岸に、模擬天守が建っている。内部は資料館となっていて、最上階からの展望は400年前と同じ視線で周囲を見ることができる。模擬天守の外観はかつての清須城を復元したものではないが、戦国時代後期の一般的な天守閣を参考に作られているだけになかなか良くできていると思うが、屋根の上に輝く金鯱が、いかにもバブル期の築城ブームの産物という強烈な光を放っているのが残念である。
現在の名古屋城にある清洲櫓は、かつての清須城の小天守を移築したものといわれている(実際、そうでもないらしい。)。
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