この城を初めて訪れたのは平成11年のはじめごろだったが、ちょうど城址は整備中であった。城域の大部分は小口北小学校のあたりなので、もともと遺構はほとんど残っていないが、たしか堀が残っているとのことである。この整備されている堀がもとの堀跡だとしたら、ちょっと残念だと思った。16世紀後半には廃された城なので、このような石垣や塀はなかったと思われるし、その中には、戦国期の物見櫓が復元されていて妙な光景である。城址にちなんだ歴史公園としての整備で、特に小口城址の復元を意図しているわけではないと思うが、少々もったいないと思った。
改めて訪れるた時は完成してから年々も経っていて、すっかり町の顔になっている。時間が遅かったので資料館や櫓には入れなかったが、なかなか良いそうである。是非、次回は資料館に入ってみたい。園内は起伏に富んでいるため子供たちの絶好の遊び場になっていた。
資料館の東に謎の土盛りがある。木の生え具合からして公園を整備するよりも前からあるような印象である。もしかすると、城址本来の土塁の一部なのかもしれない。
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