城址はかなり緩やかな丘にありますが、ほとんど平城です。城址に立ってみると、南側に向いた見晴らしの良い場所だとわかります(今は宅地ですが)。現在は本丸と二の丸とそれを囲む堀が残っているだけですが、かつてはかなり規模の大きな城であったようです。
中心部分だけとはいえ遺構はしっかりと残っており、公園化のために多少の手は加えられているものの、満足させてくれる城址です。堀にはカキツバタ、花菖蒲、あじさいの植栽があります。
遺構も素晴らしいですが、なんといっても歴史に残る桶狭間の合戦の前夜に今川義元が宿泊した城です。この地を今川義元が訪れたと思うと感慨深いものがあります。まさか、ここで過ごす夜が生涯最後となろうとは露ほども思っていなかったでしょう。
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