白河小峰城
しらかわこみねじょう

■所在地:福島県白河市郭内  ■立地:丘陵 ■別称:小峰城、白河城 ■築城年:1629年頃
■築城者:
丹羽長重 ■遺構等:復元三重櫓、門、石垣、堀

復元三重櫓 三重櫓と前御門
二の丸西側の堀跡 二の丸
南西隅櫓の石垣 本丸西側の堀
■歴史
 南北朝時代に結城親朝が小峰ヶ岡に築城して小峰城と名づけたのが始まりとされる。
 1590年、城主の白河結城氏が豊臣秀吉の奥州仕置により改易されると、この地は会津領となり、蒲生氏、上杉氏の城代が置かれた。
 1627年に丹羽長重が10万石で棚倉城から移封されると、1629年より幕命で城郭の大改築に着手し、1632年に完成した。
 1643に丹羽氏が二本松に国替えとなり、以後、榊原氏、本多氏、奥平松平氏、越前松平氏、久松松平氏、阿部氏と城主が交代したが、1867年に白河藩は幕領となり、再び二本松藩の丹羽氏預かりとなった
 1868年の戊辰戦争で奥羽越列藩同盟軍と新政府軍との激しい攻防の舞台となり、城は落城して焼失した。
 1991年(平成3年)には、本丸に天守代わりであった三重櫓が、1994年(平成6年)には、前御門が当時の史料に基づいて当時の工法で木造復元された。

●現状(2016年8月)

 家族旅行で福島へ行くとき、目的地の一つであった会津若松城の他に道中立ち寄れる城はないかと探していたら、高速道路のインター近くにこの城を見つけて寄り道コースに入れました。
 朝に会津若松市に着く予定だったので、ここの通過はかなり早い時間であるため、三重櫓へは入れないだろうとは思っていましたが、到着してみると、まだ震災で崩れた石垣の修復作業中であり、本丸に近づくことさえできませんでした。
 城は本丸周囲の広い水堀や石垣がしっかり残っており、かなり見応えがあります。
 しかし、堀よりも外側の遺構はほとんど残っておらず、曲輪や埋めた堀を利用していることが多い駐車場も、もとの城の形状とは全く関係ありませんでした。
 二の丸跡とされるところに幅の広い窪地があって、堀の跡かと思ったけど位置的に不自然なのでなんだろうと思ってましたが、後で調べたらたはり二の丸周囲の堀の跡で、今の二の丸跡の形状が正確ではなかったようです。
 復元された三重櫓は、まさに天守並みの立派な櫓で、近くで見ることができなかったのが残念でした。 


◆場所