岐阜城
ぎふじょう

■所在地:岐阜県岐阜市金華山 ■立地:山頂 ■別称:稲葉山城、金華山城、井ノ口城
■築城年:1201年、1558年 ■築城者:
二階堂行政、織田信長 ■遺構等:復興天守、石垣、曲輪、井戸

金華山山頂の復興天守
櫓を模した資料館 曲輪に建つ気象台の建物
金華山山頂の岐阜城 山麓の信長居館跡

■歴史
 鎌倉時代に二階堂行政が築城したといわれているが、歴史的には斎藤道三の居城として知られる。道三は京都の油商人であったが、1528年頃に美濃へやってきて守護の土岐政頼の弟・頼芸に仕え、やがては美濃一国を奪ったが、やがて引退。1556年に子の義竜(本当は頼芸の子)に攻められ討ち死にした。
 1561年に義竜が死ぬと織田信長の美濃攻略が始まり、ついに落城した。信長は城下の井ノ口を岐阜と改め、城も岐阜城とした。1600年の関ヶ原の合戦の前哨戦で東軍に属するかつての岐阜城主・池田輝政に攻められ落城し、廃城となった。

●現状(2006年3月)

 岐阜市の背後にそびえる金華山が岐阜城である。ふもとにはルイス・フロイスが「ポルトガルから来るまでにこんな豪華な建物は見たことない・・・」と感嘆した城館の遺構が発掘されている。その近くのロープウェイの乗り場があり、頂上近くまで行くことができる。岐阜城の天守閣を移築したといわれる加納城の櫓をモデルに復元された天守は資料館となっている。最上階からの眺めは抜群である。
 岐阜城は1910年に日本で初めて観光用に天守が建てられた城である。現在の天守は2代目である。


◆場所