城址は市役所や芦城公園、小松高校の敷地になっていて、巨大な天守台と本丸の石垣の一部が残るのみです。本丸の石垣は周囲の堀が埋め立てられているので、かなり低い石垣となっています。 小松城の古絵図を見ると大きな池に浮島のようにいくつもの曲輪が点在しているようです。城址の前に広がる水田がその広大な堀の名残でしょうか。この曲輪の中でも特に大きな葭島は石垣と塀に囲まれた堅固な造りでありながら、内側には「花畑」の文字が見えます。まさに余生を優雅に過ごすためだけに築かれた城です。