小松城
こまつじょう

■所在地:石川県小松市丸内町本丸 ■立地:平地 ■別称:芦城、浮城 ■築城年:1576年、1640年
■築城者:
若林長門、前田利常 ■遺構等:石垣

天守台 本丸石垣(手前の道路は堀跡)
■歴史
 1576年に加賀一向一揆方の若林長門によって築かれたといわれ、織田信長の武将柴田勝家により攻め落とされた。
 江戸時代になると加賀藩2代目藩主の前田利常は隠居城として小松城の修築を幕府に願い出て、1640年に入城した。本丸には天守台が築かれ、天守の代用として数奇屋造の御三階櫓が築かれた。

●現状(2010年8月)

 城址は市役所や芦城公園、小松高校の敷地になっていて、巨大な天守台と本丸の石垣の一部が残るのみです。本丸の石垣は周囲の堀が埋め立てられているので、かなり低い石垣となっています。
 小松城の古絵図を見ると大きな池に浮島のようにいくつもの曲輪が点在しているようです。城址の前に広がる水田がその広大な堀の名残でしょうか。この曲輪の中でも特に大きな葭島は石垣と塀に囲まれた堅固な造りでありながら、内側には「花畑」の文字が見えます。まさに余生を優雅に過ごすためだけに築かれた城です。


◆場所