熊本地震の復興支援で派遣されている同僚の陣中見舞いに、熊本県を訪れた時に行きました。
熊本市街地を走っていると、ビルの間から見えたのは、本来見えるはずの天守ではなく、巨大なクレーンの姿で、それだけでも衝撃を受けました。
私が訪れた時は、地震直後よりは見学ルートが拡大されていたようで、本丸以外の主だった遺構は巡ることができました。
ニュース映像を見た時も大変なショックを受けましたが、無残にも崩れ落ちた石垣や櫓などは、眺めていると胸が痛くなるような思いでした。さらに、堀底に並べられた何百という膨大な数の石材を見ると、それを組み直す石垣の気の遠くなるような修復作業を想像してしまいました。
天守は足場で囲まれてほとんど姿を見ることができませんでしたが、無数に組まれた足場の骨組みが、まるで再生途中の組織のように見えて、なんだか力強さや着実に復興に向かっている希望を感じることもできました。
修復が完了したら、ぜひもう一度訪れてみようと思います。
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