上野市中心に位置し、本丸と城代屋敷跡以外は市役所や学校、駅などが建ち旧態を留めていないが、本丸西の高さ27メートルの石垣や堀など見所は多い。
城址の東側半分は、筒井氏時代の本丸跡で、石垣と碑が残っている。
藤堂高虎が拡張した西側の本丸には、高虎の築いた5層の天守の天守台に3層の模擬天守が建っている。模擬天守は、昭和10年に川崎克氏が藤堂高虎の意志を受け継ごうと自費で建てた木造の模擬天守で、あまり違和感もなく、緑の多い城内に良く映える。昭和に建てられた現存天守といっても良いだろう。
本丸西側の石垣は大坂城にも劣らないといわれた見事なもので、この城一番の見所である。
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