松坂城
まつざかじょう

■所在地:三重県松阪市殿町 ■立地:丘陵上 ■別称: ■築城年:1588年
■築城者:
蒲生氏郷 ■遺構等:石垣

城址碑 表門付近
本丸石垣 本丸上段への階段
天守台 本丸上段

■歴史
 1584年に豊臣秀吉によりこの地に封ぜられた蒲生氏郷が、1588年から築城した。吉祥の木である松と秀吉の居城の大坂城の坂をとって松坂城とした(阪の字は明治になってから)。織田信長や豊臣秀吉の城下づくりを参考にした城下は繁栄した。1600年の関が原の戦では東軍に付き、時の城主、古田重勝は西軍の鍋島勝茂に攻められたが守り通した。1644年に台風で天守が倒壊し、明治10年に放火により焼失した。

●現状(2004年8月)

 松阪市役所の南に城址はある。建物はないが平山城なので壮大な石垣が目に付く。城はかなりの規模で、三段の縄張りに巡らされた石垣が素晴らしい。特に本丸周囲の石垣は高さもあり、延長も長くて見ごたえがある。正直言って、訪れるまではこんなにすごい城址とは思っていなかった。石垣は野面積だが、一部積み直された部分が切込みになっており不自然な部分もある(安全上の理由だと思うが)。
 城を歩いて腹を空かせた後は松阪牛で腹を満たせば、さらに満足である。この日は家族旅行で鳥羽へ行くところで、せっかくだから奮発して松阪牛で昼食をと思って寄り道した松阪市で、たまたま城の横を通ってさらに寄り道となったわけである(今回は計画的寄り道ではありません)。松阪牛がメインの旅行ではないので、できるだけお値打ちな店を選んだが、ランチメニューのステーキが3,500円。メニューには通常のステーキが8,000円ぐらいからなので、肉としては端の部分だと思うが、肉の質が悪いわけではないので驚くほど柔らかくて美味しかった。もっと驚いたのが、観光客らしき人はほんの数団体で、ほとんどは普通のサラリーマンや職場の制服を着たOLたちで、昼間からステーキを食べていたことである。


◆場所