四国・岡山旅行の時に、かなりの寄り道でしたが、せっかく岡山まで来たのだからと家族には詳細を告げずに「いつ着くの」と言われながら向かいました。
お盆なので麓からシャトルバスで鞴峠の駐車場まで。道が狭くてバスがギリギリなので、なかなかスリルある車中でした。
そして、鞴峠から山頂まで20分程の登山。季節は8月。山から下りてきた人たちは、雨でも降っていたのかと思うほどの汗だくです。山頂に近づくにつれ石垣が目につくようになり、大手門跡に到着すると、まさに要塞ともいうべき大規模な石垣に圧倒されます。これだけ迫力のある石垣はなかなか見られません。
そこからさらに上ると、現存する土塀のある登城路を経て二の丸に到着し、前方に写真で見慣れた本丸の建物群の姿が見えます。
岡山市や倉敷市から離れていることもあり、また、行くのが大変なこともあり、それまで訪れた現存天守のある城の中では断トツに観光人が少なく(本丸内に10人程度)、寂しげな古城の雰囲気が素敵です。
本丸は、現存するのは天守と二重櫓ですが、全てではないですがいくつかの門や櫓が復元されています。
天守は思ったよりも小さい印象で、中に入ると、近世の大城郭の櫓程度の広さしかないのが実感されます。
最初は山登りさせられて不満気だった家族も、現存12城の貴重な城であることや、小さいながらも木造の本物の天守に触れ、気を取り直した様子でした。しかし、さすがに麓の史跡も回りたいとは言い出せませんでした。
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