津山城
つやまじょう

■所在地:岡山県津山市山下83  ■立地:丘陵 ■別称:鶴山城 ■築城年:1604年
■築城者:
森忠政 ■遺構等:石垣

壮大な石垣
城内にあった池が残っている
冠木門跡 森忠政像
復元された備中櫓 期間限定の模擬天守
■歴史
 もとは1441年頃に美作国の守護大名であった山名氏が、現在の津山城がある鶴山に城を築いたのが初めであったが、応仁の乱で山名氏が衰退すると廃城となった。
 1603年に津山藩18万6千石が置かれ、森忠政(森蘭丸の弟)が初代藩主として入封した。忠政はすぐに築城を開始し、地名を鶴山から津山へと改めた。
 城は13年の歳月をかけ1616年に完成。天守、櫓など80棟以上が立ち並ぶ大城郭であった。しかし、実際には築城中の1615年に武家諸法度が公布され、大名の築城か禁止されたために三の丸が未完成であった。
 1697年に森家が藩主乱心のために改易されると、越前の松平家から宣富が10万石で入封し、以後、松平家が城主となり明治まで続いた。
 1809年に本丸御殿が火災で焼失し、天守や櫓なども明治の廃城令により取り壊された。
 2002年に築城400年を記念して備中櫓が復元に着手し2005年に完成した。

●現状(2013年8月)

 家族旅行で出雲大社へ行く途中に、一度は見たい城だったので寄り道しました。早朝だったために中へ入ることができませんでしたが、壮大な石垣を見ることができただけでも十分でした。
 ちょうど、美作国建国1300年記念事業として地元の青年会議所が作った1/2スケールの模擬天守がありまして、外観がオリジナルを模していたし、近くへ行けなかったので大きさなどもわからず、「いつの間に天守が復元されてる?」とびっくりしました。
 明治の取り壊し前の天守や櫓が立ち並ぶ古写真は有名ですが、全てが現存していたら、今の姫路城以上に見応えのある城になっていたでしょう。今度行く機会があったら、是非とも城内へ入って、天守台や櫓台の石垣を見たいものです。


◆場所