長浜城
ながはまじょう

■所在地:滋賀県長浜市公園町 ■立地:平地 ■別称:今浜城 ■築城年:1574年
■築城者:
羽柴秀吉 ■遺構等:模擬天守、井戸

模擬天守 本丸跡の碑
石垣出土地の碑 太閤井戸
天守台跡に建つ秀吉像 堀跡
長浜浪漫ビール前の碑 料亭鳥新前の碑

■歴史
 1573年に織田信長は小谷城の浅井氏を滅ぼし、戦功のあった羽柴秀吉は浅井氏の旧領であった北近江を拝領した。
 はじめ秀吉は小谷城へ入ったが、山城の不便さからか、翌年には平地で琵琶湖の水運が利用できる今浜の地へ築城を創め、完成後はこの地を長浜と改めた。
 信長の死後、清洲会議によって長浜城は柴田勝家に移譲され、勝家の甥の勝豊が入城した。しかし、すぐに秀吉と勝家の抗争が始まると長浜城を奪い返し、ここを拠点に賤ヶ岳の戦いに勝利した。
 1585年には秀吉配下の山内一豊が城主となり、一豊が掛川へ移封されると城は荒廃した。関ヶ原の戦い後に内藤信成が入城して修築したが、信成の子信正が大坂の陣後に摂津高槻城へ移ると廃城となった。建物や石垣などの建築資材のほとんどは、彦根城築城に使われた。

●現状(2010年10月)

 平成18年に訪れたときはNHK大河ドラマ「功名が辻」の主人公である山内一豊と千代にゆかりのある城ということで、かなりの賑わいを見せていましたが、平成22年に訪れたときも市民に親しまれている公園なので、多くの散策者や遊んでいる子供たちがいました。もちろん観光客もたくさんいました。
 天守は模擬天守ですが、無骨な戦国の城という雰囲気ではなく、裾の広がった美しく優しい形をしています。天守内部は歴史博物館となっています。
 模擬天守のすぐ西側に本来の天守のあった場所が少し高台となって残っており、豊臣秀吉の像が建っています。
 長浜城へ来たら黒壁スクエアへ寄ると、面白いお店がたくさんあり、お土産も豊富で楽しめます。しかも、街中にも城址の遺構を示す碑が点在していて、新たな発見ができます。


◆場所