三岳城
みたけじょう

■所在地:静岡県浜松市北区引佐町三岳 ■立地:山地 ■別称: ■築城年:
■築城者:
井伊氏 ■遺構等:曲輪、堀、城址碑、説明板

主郭に建つ城址碑 主郭
曲輪(二の城) 桝形虎口跡
曲輪(三の城) 三岳神社
■歴史
 南北朝時代に井伊氏の本城として築かれた。1338年に井伊道政は後醍醐天皇の皇子宗良親王を迎え、この城を遠江における南朝の拠点としたが、1340年に足利尊氏勢の高師泰・仁木義長らに攻められ落城した。宗良親王は駿河の阿倍城(静岡市)へ退いたといわれる。
 戦国時代に入ると曳馬城(浜松市)の大河内定綱が尾張守護の斯波義達と結んで今川氏に反抗し、井伊直盛も斯波氏についた。しかし、今川配下の朝比奈泰以に攻められ1514年に落城した。

●現状(2010年5月)

 井伊谷城を訪れたあとに三岳城へ向かいましたが、カーナビがかなり遠回りな道を選んでくれたおかげで大きく東から迂回するルートになり、「どこへ行ってしまうんだろう」と不安になるほどの遠い道程でした。途中、尾根伝いに設置された風力発電の巨大風車が圧巻でした。
 なんとか三岳神社へ到着し、そこから山頂を目指します。城域はかなり広く、かなり歩きます。途中では曲輪や桝形虎口の跡なども確認できます。主な遺構には説明板がありとても親切です。特に桝形なんて標示がないと気づきません。
 ふもとの三岳神社からの登山道沿いしか見ていませんが、空堀や多くの帯曲輪などがあるようです。三岳神社のある曲輪は宗良親王の庵があったところとされています。
 帰り道は来た道を戻らずに西側へ下りるルートを選びました。あっという間に井伊谷城のあたりに出たので、このルートが正解だったのかと思いましたが、遠回りのルートも素晴らしい景色や風車などが堪能できたのでよかったと思います。


◆場所