新宮城
しんぐうじょう

■所在地:和歌山県新宮市新宮 ■形状:平山城 ■別称:丹鶴城、沖見城  ■築城年:1618年
■築城者:
浅野忠吉  ■遺構等:石垣

石垣の見事な新宮城
熊野川を望む 本丸
川の監視台のような出曲輪 鐘の丸入口付近
■歴史
 1618年、浅野忠吉が熊野川の沿岸の丹鶴山に築城をはじめた。しかし、翌年に和歌山城の浅野氏の本家が広島に転封になると、忠吉も広島へ移った。
 その後に徳川家康の十男撚頼宣が和歌山藩主になると、付家老の水野重仲が城主となり、浅野氏の築城を引き継いだ。その後は水野氏の居城として明治維新を迎えた。

●現状(2009年8月)

 新宮市の紀伊本線新宮駅の北500メートルぐらいに位置する小高い丘が城址です。
 城はかなりの規模の石垣で築かれていて、大変に見ごたえがあります。時代が新しいので切込ハギの整った石垣です。
 このように立派な石垣の城を見ると、
建物が建っていたらどんなに立派な姿だったろうかと思います。石垣しか残っていないからこそ、印象的な姿であるとも言えますが、日本の城の多くは明治に壊されたり、火災で燃えてしまったりと、惜しまれるものが多いように感じます。


◆場所