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5.エンジン取り付け

2004年12月26日(日)

とうとうエンジン取り付けまでこぎつけました。

いろいろな手順があるようですが、今回は「寝ころがし」にトライしてみることにしました。
まずはエンジンを寝かせます。

【寝かされたエンジン】


そこにフレームを合わせて寝かしつけ?ます。

【寝転んで合体直前のエンジンとフレーム】


ダイナモカバー部のスルーボルトを通し、仮固定して起こします。
そして、やおらミッションを取り付けにはいりますが、エンジンを先に取り付けるとミッションブラケットの取り付けはまるで「知恵の輪」状態で、結局断念しました。

そこでエンジンを再度、取り外しまずはミッションブラケットとミッションを取り付けます。

【ミッションとミッションブラケットを先に取り付けた状態】


再度、「寝ころがし」にチャレンジしようとしましたが、面倒なので「エイヤ!」とエンジンを持ち上げて載せてしまいました。

【とりあえずエンジンとミッションが載った状態】


【エンジンを左横からみた状態】


ロッカーケース上部のブラケットは緩んだ状態で振動していたため、スペア部品と交換します。

【エンジン上部のブラケット】


以前のフレームクラックはエンジン取り付け各部の歪みによるものと推定されるので、エンジンの位置をしっかり調整して各部の締め付けをしようと思います。

01月05日

エンジンをフレームに仮組みしましたが、そもそも今回の全バラはフレーム上部のクラックが原因なので、エンジンの搭載位置を調整しようと思います。

各部を再度点検してみると、ミッションブラケットのエンジン後部に固定する穴が広がっていることを発見しました。
どうやら、取り付けてあるボルトは再メッキされており、ボルトとナットはしっかり締まっているものの、ブラケットをしっかり固定できていなかったようです。そのため、エンジン振動がフレーム上部に集中し、クラックに至ったと推定されます。

いろいろな方に問い合わせて私が出した結論は以下の手順です。
@フレームのセンターは2枚のミッションブラケットとする。
Aエンジンの直角はクランクシャフト左側のプライマリーチェーンケースが当たる切削面とする。
B2本のダブルクレードルから直定規(90度の金尺)でエンジンの直角を出す。
C直角にセットしたエンジンに対し、2枚のミッションブラケットの隙間で直角度を測る。
D調整はエンジンのクランクケースのミッションブラケットが当たる部分を切削して調整する。
E隙間が開いたミッションブラケット部はカラーで調整する。

まずはエンジンの直角を出していきます。

【直定規を当てたところ】


【プライマリーチェーンケース部】


【エンジンの直角をシックネスゲージで測定】


エンジン直角度はクランクケースの左側面部を約1mm削ることになりました。

【削ったクランクケース左側面】


今回トライした結果は、全部組み付けてエンジンを始動した時点で明確になります。楽しみでもあり、不安でもあるのですが、いろいろな方の協力によって、自分でも満足がいく搭載ができたのではないかと思っています。

同時にクランクシャフトの上下方向も測定してみました。
先ほどの振れは下の写真の3、9時方向でフレームとの振れを点検しましたが、クランクシャフトの上下方向は12,6時方向で調べました。

【クランクシャフトを中心に3、6、9、12時の方向で振れを確認】


【クランクシャフトの上下方向のチェック】


そして最終的にエンジンの搭載ができました。

Webサイトを見てくれた方から、クランクシャフトのカバープラグは交換したほうがよいと、自作したプラグを提供してもらいました。励ましの手紙とともに届き、大変ありがたいことです。

【交換したクランクシャフト部のカバープラグ】


つづいて、車体各部の組みつけにトライしていこうと思います。
まずはプライマリーチェーン部分およびクラッチの組みつけに続きます。