注:「1万年の旅路」 - ネイティヴ・アメリカンの口承史 - ポーラ・アンダーウッド 星川淳=訳 翔泳社 |
545ページの分厚い本に出会った。
驚きの内容であった。
一気に読み進んで、数日で読み終えてしまった。
その中には、こびとの様な(フロレス原人か?:1.8万年前に絶滅)種族との出会い、
インカ族との出会いそして、ネアンデルタール人(3万年前に絶滅)かと思われる人々との出会いも
口承されている。
その中に以下の一節があった。
アフリカから旅立ちを始めたホモサピエンス。
この一族は、やがて永い時間をかけた末にベーリング海峡を渡って、北米のオンタリオ湖南に定住するまでの口承史である。
この中に以下の一節があった。
これは、そこに至るまでの出来事。毛皮を鞣(なめ)す方法を発見し、仲間に時間をかけて説明するくだりである。
ここで、かつて現人類は一時期(とは言え、何世代も・・・)海辺で生活していたことをうかがわせる。
その間に猿にある体毛の消失が有ったのかもしれない。
イルカに泳法や海中での息継ぎの方法を学んだことが、別なところに記述されている。
(213ページに) |
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「 (前略) どうやって毛皮を着たり、脱いだりするのかについて大げさなやりとりがくり返され、ただやわらかい皮をまとっただけで、ずっとそのままの状態になってしまうわけではないことが、だれの目にも明らかになった。
というのは、わが一族のかつての姿を、まだみなが記憶にとどめていたからだ。
大海のそばですごしたたくさんの<季節のめぐり>によって、
多くの毛がゆっくりと洗い落とされ、われらの姿が変わっていったという。
いまでは一族の中にときおり一人、二人と生まれる者たちだけが、かつての姿を思い起こさせるのであった。 (後略) 」
LINK モンゴロイドの大いなる旅路 |
管理人の注:
○ 毛皮を着たり:毛皮の鞣(なめ)し方法の発明
再び、地球上に寒気が訪れたときに、集団の一人が、狩猟して剥がした毛皮を噛んでかみ続けて、味の無くなるまで噛んだら、毛皮は乾燥しても堅くならずに、肌に馴染むことを発見した。
これを着ると暖かく、夜にぐっすりと眠れるようになるのであった。保温効果が良い事が判った。当時は、夜の睡眠中に凍死する村人も居たと述べられている。・・・・・・。
しかし、集団のみんなにどのように伝えたらよいか?!ずいぶんと長い間思案したようである。
○ いまでは一族の中にときおり:先祖返りか?
ずいぶん前だったか、明確な記憶はないが、中国のある地方で、「全身が毛だらけの人がいる!」と、TV放送されていたことを思い出す。
このころ(年代不詳)では、もっと頻繁に先祖返りの子どもの誕生を経験したことと思う。
何せ、我々の祖先は猿だ。
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補:同書の内容「ネアンデルタール人?との遭遇」に関する記述
LINK・原子そしていのち
「何故 人口が増加するのか」「イルカに泳ぎを学ぶ」 日本人のルーツ |