ピートのディシプリン

お前は強いか?この俺フォルテッシモはとてつもなく強いが、真に強い奴など滅多にいない。だが弱いわけでもない。たいていの人間は強くも弱くもなく、はっきり決めないまま生きているが、そんな半端はいつか厳しい運命に叩きつぶされちまう。どんな人生にも例外なく、強さを見せなきゃならんときが来るが、お前ならどうする?なぁビートよ・・・・・・・・統和機構の合成人間ピート・ビートは謎の存在`カーメン’の調査を命じられたが、それは正体不明の敵が次々と襲い来る危険な戦いの始まりだった。そして彼に興味を抱く女子高生、浅倉朝子の人生の歯車も狂い始めて・・・・・・・・・・・死神(ブギーポップ)の現れない過激な試練(ディシプリン)を前に、彼等は己の強さを見つけだして、生き延びることができるだろうか?

 

管理人談

ブギーポップが登場しない作品ですが、登場人物は過去のいろいろな方々が出てきて、全巻を読んでいないと真に楽しんでみることができないかもしれない!全体としてはおそらく初であろう能力者や、合成人間同士の熱い戦いがみることができる。また、ヒロインと主人公の意外な結末が良いと思う!

 

ピート・ビート(世良稔)

本編主人公。突然フォルテッシモから無理矢理謎の任務を押し付けられて、あげくのはて命まで狙われてしまうかわいそうな合成人間。能力はNSUといい、手のひらからで空気震動を感知し、周りの状況を知ることができる。本来は偵察用能力ではあるが、彼はこの能力を自己にかけることにより戦闘能力を一時的に高めることができる。最後は統和機構の裏切り者、パールに誘われおそらくダイヤモンズに逃走したと思われる。

浅倉朝子

MPLSと呼ばれる異能力者である。能力名はモーニンググローリー。あやふやな能力ではあるが、ベストなタイミングで相手に助言を与えることができるというものである。その能力はやがて成長し、ついには相手の考えていることが、紫色の影となって彼女だけに視ることができ、その内容を知ることができるというものにまで進化した。どうやら彼女も統和機構に関係していた存在だったらしい。

ラウンダバウト(奈良崎克己)

カーメンに近づくものを排除するために送り込まれたエージェント。過去に統和機構に在籍していたが、任務に失敗し逃走。統和機構とは違う組織に現在は在籍。能力はピートのそれと酷似しており、戦いは熾烈を極めた。最後はピートの機転によりリセットの攻撃を回避することに成功し、逃走したと思われる。

パール

かつて統和機構にいた変形型合成人間。マンティコアショックのおりに脱走。その後、反統和機構組織ダイヤモンズの幹部となる。

フォルテッシモ

統和機構で最強の男。いい加減な正確をしているが、戦うことについては妥協を許さない。

リセット(モビーディック)

統和機構の暗殺専門のエージェント。

モ・マーダー

ピートの戦闘術指南役。また戸籍上はピートの叔父。統和機構暗殺専門の合成人間。