第三巻:ブギーポップ:インザミラー「パンドラ」

君は運命を信じるかい?自分たちの意志とは関係なく回っていく世界の流れを実感したことはあるかい?これは六人の少年少女たちの物語だ。彼等は未来を視ることができる不思議な力を持っていて、彼等の間でだけその能力をささやかに使っていた。彼等に罪はない。そして責任もない。しかし・・・・・・・・・・「これ、ブギーポップ?」・・・・・・・・六人の予知にこの僕の幻影が現れた時、運命の車輪は回りだした。

管理人談

個人的には一番この話が好きである。六人は自分たちの能力を社会のためとか世の中のためとかじつに現実的で良い方向へ使っていると思う。六人の能力それぞれがおもしろく、うまいことかみ合って行動している点もいいと思う。物語の進行の方もどんどんと話が大きくなっていく形であるから、読んでいて飽きない!それだけでもこの話の完成度はかなり高いと思う。

海影香純

「パンドラ」に登場する主人公格。特殊能力「イントゥアイズ」を持っており、相手の瞳の中にその人物が未来に出会うものを見ることができる。

神元功志

「パンドラ」に登場。特殊能力「ウィスパリング」で未来の言葉を予言。但し言っている言葉自体は本人は理解不可能で、聞く相手を必要とする。両親が宗教的なことを指導しているせいか、幼い頃よりいろいろと複雑に考えて生きてきている

七音恭子

「パンドラ」に登場。特殊能力「アロマ」で未来の匂いをかぎ取る。

数宮三都雄

「パンドラ」に登場。特殊能力「ベイビィートーク」で曖昧な未来を予想。ただ、あまりにも唐突的でいつ発動されているか見極めが難しい。彼の最後は実に彼らしいものである。

天色 優(ユージン)

「パンドラ」に登場。統和機構の戦闘型生体ユニット。能力は敵に「リキッド」を注入して内部からその身体を爆発させる。統和機構内ではかなりの実力者のようで、統和機構が誇る「最強:フォルテッシモ」も一目を置いていたようである。涼しい顔してしっかりと任務もまっとうする。

辻 希美

「パンドラ」に登場。能力「オートマティック」を持っていると思わせていたが、実は能力はない。神元の親友。

キト

「パンドラ」に登場。統和機構とは違う組織で作られた究極の大量殺戮兵器。体内に高致死性のウィルスを保有。ただし彼女が死ぬまでそれは発動されない。