地球統合軍関連施設・用語説明

地球統合

経済の衰弱化と相次ぐ紛争、南北問題に加えた南南問題。そして宇宙開発などにともなって、全地球規模の統制機関として西暦2795年に発足。2800年を宇宙暦元年とし、以後地球から宇宙への開発、移民などを総括する。しかし、宇宙への移民者は、特に経済問題に深刻であった南半球の労働者達を中心としていたため、北半球の人々中心に行政組織が作られている統合政府は、早くからその軋轢に悩むこととなる。宇宙連邦独立に際しては、その民主制とは裏腹に、政府内の独立支持派を武力によって一掃するなど、設立当時の理念は、砂上の楼閣となっていた。

 

宇宙軍本拠地「ルナツー」

統合政府が宇宙移民計画初期に資源衛星として使用していた鉱物資源衛星を改造。地球から最も近いラグランジェポイントにこれを設置。以後統合宇宙軍の本拠地として使用される。宇宙に存在する唯一の統合軍軍事施設である。

南米基地

統合軍の軍事研究・試作兵器のテストを兼ね備えた巨大総合軍事施設。統合軍の新型兵器の約7割をこの基地で試験評価している。基地内には防衛部隊が約2個師団駐屯しており、常備配備されている兵力としては北米の統合軍本部に次いで多い。大戦初期に連邦軍によって占領されており、大戦を通して統合軍の次期主力兵器となる予定であった、多くの兵器の機密が漏洩しており、それが統合軍を苦しめる要因ともなった。

北米基地

統合軍最高司令部が存在する。五大湖周辺一帯が巨大軍事施設となっており、中心はデトロイト・シカゴ間である。統合参謀総本部を初め、各方面隊統括司令部や、兵器生産所、軍事キャンプなどが多く存在しており、その防衛力は他に類を見ない。

欧州方面軍第一機甲師団

統合軍が誇った虎の子の機甲師団の中でもとくに優秀なエリート機甲兵団。常に優先的に最新鋭機器が回され、その実力は全統合軍将兵のあこがれのまとであったが、大戦初期に激しい攻防戦の末に壊滅。しかしその獅子奮闘の姿は統合軍を初め、連邦軍の中でも忘れられることのないものとなった。大戦中は、同師団の生き残りが各方面隊の機甲師団を訓練させ、連邦軍に対しての攻撃の仕方を指南したりして、統合陸軍の威信と存在を守った。

 

SA特殊部隊

統合陸軍SA特殊部隊「インフィニティ」

正式な所属は、統合軍第2機甲師団、第144特殊SA技能部隊。12機の一個中隊戦力を基本として4チーム。計48機から構成されている。隊員は統合軍全陸軍から選ばれてSAパイロットと特殊工作員で、世界各地で起きる紛争やテロ行為に対して鎮圧・制圧を行う。今次大戦ではSA部隊を使用しての機動打撃部隊として世界各地で統合軍部隊と行動している。

 

統合軍特殊SA部隊「シーガイア」

所属は太平洋艦隊、第108特殊作戦部隊。4機一小隊を基本とし計24機、6チームが存在する。水中での情報収集上陸支援、敵地への隠密侵入、など支援任務が多いので戦闘能力はそれほど有していないが、それゆえにSA技能は高く、SAでの接近戦、精密射撃など、特殊技能に長けた者が多い。他の特殊部隊と比べて選考される隊員たちの士気は高い。

 

統合軍特殊SA部隊「ブラックバード」

所属は統合軍諜報部。どの軍にも属さず、各軍の作戦行動を支援するために裏で活動する秘密特殊部隊。絶対的な作戦成功率の高さと、痕跡を残さない仕事ぶりは、戦場の見えない掃除屋「インビジブルスイーパー」として、恐れられ、統合軍内でもトップシークレットに位置する。ブルーフォース内にはブラックバードによって壊滅させられた部隊の生き残りも多数いる。

 

統合軍SA特殊部隊「ゴットハンド」

所属は第33戦略飛行師団、第1空挺団。13機からなる独立遊撃部隊であり、空戦型SAを使用しての強襲、制圧任務を主眼としておく。選抜される13人のパイロットたちは他に存在する特殊部隊での経験がないといけないため、統合軍内でもその実力は最強を誇っている

 

統合軍特殊SA部隊「ブルーフォース」

完全独立機動遊撃部隊。元々は各線戦で生き残ったり、命令無視のSAパイロットたちが左遷され、集まった部隊であったが、戦いが進むにつれてその規模を増し、戦力的にも他の特殊部隊と肩を並べるほどの強者たちがそろっている。ただしエリート部隊である他の特殊部隊と比べて荒くれ者がそろっただけに扱いが難しい。隊員たちのほとんどが何らかの形で「ブラックバード」隊を嫌っている。