行って来ました、郷土資料館。

蒸し暑い日が続きます。初夏のさわやかさはどこへいってしまったのでしょうか。連休前の52()、陣中町の豊田市郷土資料館へ行って来ました。土曜日ということもあって他の利用者もなく、6年生の貸し切り状態でした。予定していなかった館長の安藤先生(東広瀬町在住)に館内の展示物をていねいに解説していただきました。特別展として、このほど豊田市に寄贈された縄文文化を代表する多くの石器や土器、土偶を見ることができました。

 子供たちにとって、実物を見ることはまさに歴史学習の第一歩です。まして、いろいろな興味深い話を聞くことができたことに感謝したいと思います。また、館長さんは、6年生に豊田市に残されている文化財の中で特に価値があり、国の重要文化財に選ばれている「大塚古墳出土の須恵器」について説明され、「これから修学旅行などで京都や奈良へ行くことがありますが、どうか文化財を傷つけたり、落書きをしたりすることのないように。」と文化財に接するマナーも教えてくださいました。帰る直前に、近藤君が富田で出土した石器の話をしたところ、たぶん2000年前ごろのものだろうと答えてくださり、近藤君は、大満足でした。

 今回の見学の後、56()には社会科の授業で、「縄文vs.弥生〜住むならどの時代がいいか〜」という授業を行いました。縄文時代の気ままだけれど、厳しい生活に目を向けた子、弥生時代の米作りとそれによる安定した食生活を好む理由としてあげた子、それぞれに有効な意見があがってきました。なかでも、争いや指導者の出現などに対して、争いの中で豊かなムラができてきたことや、指導者にしたがって生きていくことが人々の願いの一つであったことなどに子供たちの考えが及んだことに感心しました。

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