おじいさん、おばあさんの戦争を考えよう!!

[戦争についての授業を終えて]
1学期の社会の学習は,戦争についての学習でした。今から53年前に終わった「戦争」がどんなものだったのか,私たちは自分たちのおじいさんやおばあさんの戦争体験を中心にして調べました。
特に,戦争が終わった昭和20年8月15日前後におじいさんやおばあさんが何をしていて,戦争が終わったと聞いたときにどんなことを思ったのかを考えてみることにしました。
戦争について考えるときに、さまざまな資料が役に立ちます。今年もテレビで戦争についての番組をやっていました。私たちは、「火垂るの墓」や「はだしのゲン」などを見て、おじいさんやおばあさんが体験したことが、こんなようすだったのかなと思いました。
戦争については、マンガも出ています。マンガを通して、広島や長崎に落ちた原爆のことや沖縄での戦闘の様子、回天や神風特攻隊について初めて知った人もいました。
友利先生から聞いた「宮古島の戦争」
私たちのおじいさん,おばあさんの体験した戦争を調べていくうちに,沖縄での戦争について考えてみることにしました。私たちが調べたところ,沖縄県にはアメリカ軍が上陸して戦闘が続いたということがわかったからです。そこで,宮古島の北小学校の6年生といっしょに友利恵勇先生のお話を聞くことにしました。
友利恵勇先生:北小学校出身で,現在宮古島の平良市で歯科医をしておられます。平良市文化財保護審査員,歴史地理教育者協議会員として活躍されています。特に,「沖縄県史」の編纂(へんさん)にもかかわっておられ,戦争体験の聞き取り調査を続けながら,自らの体験とともに,小学生や中学生に戦争の悲惨さ(ひさんさ)を伝えておられます。
7月14日(火)テレビ会議システムを使って北小学校と結び,遠隔(えんかく)授業が始まりました。
はじめに北小学校の校長先生から友利先生を紹介していただきました。
友利先生が話されるテーブルの前には,戦争当時に使ったいろいろなものが置いてありました。



大砲の弾の薬きょう(やっきょう)・兵士のはんごう・穴の開いた鉄かぶと・兵士の水筒
どれも友利先生が博物館からわざわざ借りてきて,私たちに見せてくださったものです。クラスのみんなは,特に穴の開いた鉄かぶとに驚きました。戦争で確実に人が死ぬということがここからもわかるからです。
友利先生のお話を聞きながら,私たちが特に印象に残っているのは友利先生の言葉「戦争が終わったときに見た空はとっても青かったことを覚えています」をお聞きしたことです。長かった戦争がやっと終わってほっとしたという気持ちは,私たちのおじいさんやおばあさんもそう思ったと言っていました。豊田でも宮古島でも人々は平和を待っていたのです。
友利先生への手紙
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