2月の巻
2月4日(金)清水有生さんがついに本校の6年生を訪ねてはるばる鎌倉から来てくださいました。清水先生はあのNHKの朝の連続テレビ小説「すずらん」の作者です。2年前の「あぐり」に続いてのヒットとなった売れっ子脚本家でありながら、清水先生にはまったく気取ったところがなく、子供たちはすっかり清水先生の雰囲気になじんでしまったようでした。
そもそも、今回の訪問のきっかけは、6年生15人が「すずらん」の第1回から最終回までを見つづけ、その感想を全員が手紙にしたためてNHKに送ったことでした。それを読んだスタッフ(番組が終わり解散)は感激して、まず子供たちに「すずらん」の記念として絵葉書を送ってくださいました。しかし、それだけに終わらず、子供たちの手紙は脚本家でもある清水先生の手許にまで送られたのです。そして、それを読んだ清水先生は、小学生がずっと続けてみていてくれたという点に関心を示され、今回豊田市内での他の講演会にあわせて、本校を訪問してくださったのです。
清水先生との話し合いを要約すると以下のようになります。
まだまだありますがこれぐらいにして、東広瀬の6年生にとって今回の清水先生の訪問はどんなものだったのでしょうか。この15人の子供たちは本当に恵まれています。4年生の時の本校の研究発表会では北海道・沖縄宮古島との多地点接続でのテレビ会議授業を経験しました。5年生のときには、宮古島のマンゴー農家と猿投の桃農家とを比べる本格的な共同学習へと進みました。6年生では、11月26日の視聴覚教育総合全国大会(愛知大会)での公開授業と今回の清水先生との出会い、大変ですが貴重な経験を繰り返しできたことは大変意義深いものだと思います。いつも子供たちの前には必ず相手がいます。テレビ会議システムやテレビというツールを越えた存在がすべての出会いにありました。
清水先生と会える、そのことだけで子供たちは大変舞い上がっていましたが、「すずらん」を通して作者の思いにふれることができたことは、例えば国語科の物語文の読解を終えた後に、作者に会って感想を話し合ったようなものです。この出会いを単に思い出に終わらせたくはありません。子供たちの手作りのクッキーと花束に添えられたスズランの花言葉「Return of Happiness」とともに。