植え替え時の工夫

☆コーヒー土
袋入り鉢底石
  結果報告(パーライト)'02.4/28
  結果報告(鉢底石)new'02.10/20


☆コーヒー土

植え替えをする時、今まで使っていた土 皆さんはどうしていらっしゃいますか?
私はできるだけ根やゴミを捨てて、次の植え替えまでの半年 市販の土が入っていた袋に入れ、さらに黒いビニール袋に入れて、家の裏に置いておきます。
(最近の黒いビニール袋は弱いので そのまま土を入れるとやぶれてしまう為)
本当は日当たりのいい所に置く方が、中の菌や虫が死んでいいらしいのですが、日当たりのいい場所は家の正面なので、ちょっと日当たりが悪いけど裏に置いています。
それでも朝日は当たる場所だし、半年寝かしてあるので、今のところ何の不都合もありません。
去年までは、その半年寝かせた土に再生材を混ぜ、新しい土に3割ほど混ぜて、一年草などに利用していました。
ある時 るうさんのHPで コーヒー土というのを読んで 非常に興味を持ちました。
コーヒー土というのは、ただコーヒーをいれた後の残りカスを土に混ぜるだけ。
コーヒーのタンニンの働きで害虫が寄りつかない土になるというものです。
詳しくはるうさんのHPコーヒー土のコーナーをご覧下さいね(別ウィンドウに出ます)
コーヒーは毎日飲むし、どうせ捨てていたカスで害虫が来ない土になるならゴミ減量にもなって一石二鳥!
早速私もこのコーヒー土を試してみることにしました。
ただ るうさんは新しい土でコーヒー土を作っていらっしゃいましたが、私は古い土にコーヒーを混ぜてコーヒー土を作ってみました。
袋の土を半分ほどにして、毎日コーヒーの残りカスを入れて混ぜるだけ。
いっぱいになったら黒い袋に入れて、あとは植え替え時まで寝かせておきました。

そしてこれが古い土で作ったコーヒー土です。
いかがですか?
大きい固まりは鉢底に使ったパーライトや日向土ですが、それ以外の土はコーヒーが混ざった為 黒々として、とてもいい土に見えるでしょ!?
確かに今までの ただ半年ねかせた古土より 見た目は数段いいように思います。
これに やはり再生材を入れて 新しい土に3割ほど混ぜて、今年の春の植え替え時に使ってみました。
土

それから半年、植物の生育には全く支障は無く、健全に育ちましたよ。
秋の植え替えの時期なので、鉢を空けてみましたが、今のところ中からコガネムシの幼虫等は出てきません。
ダンゴムシと蟻は少しいましたが・・・

今はまだお試し期間なので、この土は半年経ったら植え替える一年草にだけ使っています。
1度植えたら数年植え替えをしないような宿根草は新しい土で植えているので、根を喰う幼虫対策にはダイアジノン粒剤を混ぜていますが、このままもう少し一年草で試してみて、問題ないようであれば宿根草にも使って、薬の使用はやめたいと考えています。

*コガネムシについては るうさんのHP に詳しく書かれていますので、参考にして下さい。


☆袋入り鉢底石

土の再利用をする時に鉢底石が混ざっても より分けるのも面倒だし、かえって水はけのいい土になるかと 今までは混ざったまま使っていたのですが、最近はネット入りの物が市販されているそうですね。
次の植え替えの時に、他の土と混ざらず、洗って再利用できるそうです。
Pastelさんが今年の植え替えの時に自分で作って試してみるというので、 私もやってみることにしました。

袋に入ったパーライト

入れ物は何がいいかと考えましたが、最近みかんもネット入りの物は少ないし、他の野菜のネットでは小さすぎる・・・
台所の排水溝のゴミ受けに使う水切り袋なら大きさもちょうどいいかも?と思い、これを使ってみることにしました。

鉢底石は買うと高いので、私は最近パーライトを利用していますが、パーライトは袋に入っているうちにすれて粉状のものが出るので、あらかじめふるいにかけてみじんを取り除いてから袋に詰め、口はホチキスで留めました。

鉢の大きさによって大きいのや小さいのを作って、1つでは足りない場合は、この様にいくつか並べて敷いてみました。
あとはこの上に普通の土を入れて 苗を植え付ければ完成です。
プランターの底に敷いた所
植え付け後 水やりをしてみましたが、普段と変わらず ちゃんと水は下から勢いよく流れ出ました。
根が伸びてきたらどうでしょうか?  生育に支障はないかな?
ちょっと心配なので、今回は半年後に植え替えをする一年草や球根だけにこの方法を試してみました。
結果は次の植え替えの時ご報告しますね。
多分5月の連休明け頃になると思います。
ワクワクq(≧∇≦*)(*≧∇≦)pト゛キト゛キ

☆結果報告(パーライト)

私はチューリップは一年草扱いで、咲き終わったらすべて抜き捨てていますので、まずチューリップを植えておいたものが どうなったか ご報告します。
1
根鉢
2
袋
3
パーライト

画像1…鉢から抜いたそのままの画像です。しっかり袋まで根で覆われてしまっているみたいですが・・・

画像2…袋だけ取り外してみました。意外と簡単に根が切れて、袋だけになりました。

画像3…袋を破って中身のパーライトだけを出してみました。ほんの少し根が入っていましたが、簡単に手で取れる程度なので、これならまた洗って使えそう!

次にパンジーとストックの寄せ植えの様子です。
画像4…これは↑秋に紹介したプランター型のテラコッタのその後です。
鉢から抜いてそのまま逆さまにした様子です。
何となく例年より根張りが良くないように思いますが・・・
いつもだったら土が見えないくらい真っ白に根が張っています。
やはり袋入りの鉢底という事で水はけが少し悪かったのかもしれません。
でもストックはいつも通り12月から4月までずっと咲き続けたし、パンジーも秋からずっと綺麗に咲いてくれました。
ただ今年は 4月に入ってから暑い日が続いたので、いつもだったら5月の連休明けまで こんもりと状態良く咲くのに、4月中旬にはダラダラしてきて 早々に植え替えしたくなりました。
*余談ですが、3つある四角い茶色の物は銅製の鉢底網です。
ナメクジよけに2001年秋から銅製の物を使っています。 これ効果抜群ですよ!
いつもだったら鉢底にナメクジが何匹か貼り付いているのに 銅製の鉢底網を使った鉢には1匹もいませんでした。
5
6
7

画像5…この画像では判りにくいですが、これもいくらか根が入り込んでいます。

画像6・7…でも袋を破ってみると、画像7の様に少し根が入って パーライトと根が絡まっているものがありましたが、パーライトだけが簡単に出てきました。このパーライトも洗えばまた使えそうです。

↑これらの事から、1年草扱いの植物で 半年経ったら植え替える物については、袋入り鉢底土は 植え替え時に簡単にそれだけを別にすることができて 洗えば何度か使える事が判りました。
今度は パーライトではなく ちゃんとした鉢底石を買ってきて使おうと思います。
その結果についても 多分10月か11月頃になると思いますが ご報告しますね♪

☆結果報告(鉢底石)

お約束通り 春に鉢底石を使って↑上と同じ様に袋に入れて一年草を植えました。秋になって植え替え時期になったので、結果をご報告します。

画像8

画像9

画像8…これはニチニチソウを植えておいたものを鉢から抜いた写真です。この写真では判りにくいかと思いますが、根が下にまでしっかり巻き付いています。

画像9…それでも袋は簡単に土と別にする事ができました。

画像10…袋をあけてみると中にもかなり根が入り込んでいました。この分だと根と石を分けるのはかなり面倒かと思いましたが・・・

画像11…袋の中身をそのまま'ふるい'に入れてガサガサとふるってみると・・・な・な・なんと簡単に根と石が別々になりました(^_^)v


画像10

画像11
この他アメリカンブルーの植え替えもしましたが、アメリカンブルーの方がニチニチソウよりさらに根の張りが良くて袋の中にかなり入り込んでいましたが、それも'ふるい'で簡単に分ける事ができました。後は根を捨てて石を洗えば新品同様! また使う事ができます。

パーライトを使ったのは秋から春にかけて、鉢底石を使ったのは本来植物の生育期である春から秋 という違いはあるものの、やはり鉢底石を使った方が生育が良かったように感じました。また袋に入れても生育に支障がなく、簡単に石を再利用することができる事が判りました。

以上の事から、これから私は一年草の植え込みには鉢底石を袋に入れて使いたいと思います。
皆さんもいろいろ試して さらに有効な方法があったら是非教えて下さい。