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まだ汗ばむ日の午後
ふわり感じた
夏の風にひそむ秋の香り
切ない想い出も乗せて
マーブル模様の風
さよならの季節が来るたび
秋を感じるたびに
悲しい時に戻されたの
去年までは
今年は違うわ あなたに出会った
恋の予感がベールとなって
さみしさ和らげてくれる
来年のマーブルの風は
恋の楽しさ乗せてくる
きっと きっと
〜マーブルの風〜
poem by fuore
きっといつかこんな暑い夜
一度だけあなたを訪れるわ
窓辺に冷たい風が吹いたら
耳を澄ませて
それはシルフィードの声
いつまでも愛しているわと
あなたにささやくの
それからわたしは
あなたの想い出を抱いたまま
風になって消えていく
だから忘れないで
もうすぐお別れの時が来ても
シルフィードになって
あなたに会いに来ること
そして窓辺に冷たい風が吹いたら
一度だけ思い出してね
風になって消えていく
わたしのことを
シルフィード(風の妖精)
poem by たかぼ
poem by たかぼ
ふたりで学校までの坂道登った
最後の日
一陣の風
家々の屋根の上駆け抜けた
今まで気づかなかった
ということに気がついた
空がどこまでも どこまでも
広がっていることに
どうして
溢れる想いはこんなにも
空にさわろうとするのに
ああどうして
私という容器(いれもの)は
こんなにも こんなにも
ちいさいの
きっと別々の道歩いても
空はつながっている
それなのに
想いを閉じこめた私
やがて景色に消えゆくあなたを
ただまどろみながら見つめていた
卒 業
Sweet and Bitter
いつものカフェもカップルで賑わう
特別なこの日
テーブルのあなたが眩しく見える
Sweetなこの日
3回目ともなれば手慣れたものよ
できたてほやほやのトリュフ
「食べていい?」
「いいわよ」
「おいしいよ」
嬉しい でも少しだけBitter
あなたはいつも食べてしまうの
自宅には持ち帰れない訳があるから
でもね・・・
教えてあげない
口元についた コ・コ・ア
ダイヤモンドダスト
目が覚めたら銀世界
昨夜降り続いたけれど
いまは澄み切った空ね
早朝のゲレンデ
ふたり貸し切りみたいよ
山頂までのリフト
DJの声も消えてゆく
森林限界超えたら
純白のベールで包まれた
音のない世界
ダウンヒルは
白いバージンロード
寄り添うシュプールに
粉雪が舞い上がる
忘れたくないこの瞬間
いつまでも輝いていてね
ふたり見つめた
ダイヤモンドダスト
☆☆☆トップページでご紹介した詩をこちらにまとめてみましたのでご覧下さい☆☆☆
poem by たかぼ
ゆりかごの クレッセント
いつまでも 揺れていたい
ゆらゆら ゆ う ら り
ふわふわ ふ ん わ り
まるでかあさんの 胸ん中
ゆめみごごちの 月明かり
ちょっぴり切ない 春の宵
遠い 夜空 眺めていたら
ちらり 光った ほうき星
ここにおいで流れておいで
飛んでいきたいとこがある
もも色のほうき星 のって
ゆめみごこちの 星明かり
あなたに逢いたい 春の宵
春 の 宵
誰にも言えない秘密があるの
この想いを言葉にしてしまえたなら
眠れぬままひとり迎える朝
東雲(しののめ)の一羽の小鳥に打ち明けた
たちまちそれは歌となり
小鳥たちの噂のまと
秘密よってお願いしたのにね
可笑しくてふと微笑んだら
かすかに残っていた想いが
新緑に映りエメラルド色に光ってこぼれた
5月の秘密
poem by fuore
6月の恋
poem by 夢幻
照る照る坊主照る坊主
明日天気にしておくれ
雨が降る日の工事は休み
今日も貴方はこぬか雨
カウンターに頬杖ついて
お店の扉を眺めて待つの
オリビアの曲にモカマタリ
貴方の好みは判ってる
優しい瞳で微笑んで
君のえくぼは可愛いなんて
好きな人はいるのかしら
私の想いは叶うのかしら
そぼ降る雨は寂しいわ
とても貴方に会いたくて
照る照る坊主照る坊主
明日天気にしておくれ
poem by fuore
poem by takabo & fuore
試しうちの花火の音に
心躍る夕暮れ
浴衣姿を見せたくて
薄化粧に髪を上げて
いつもと少し違う私になるの
はやくあなたに逢いたいのに
泣きたくなるわ
だってうまく帯が結べない
慣れない下駄で急ぎ足
待っていてね
そして綺麗だよっていってね
ときめく夕暮れ
poem by fuore
どうかしているのよと
ごまかしてきたけれど
秘めた想いは
言葉になりたがっているの
元気にしてる?と久しぶりの電話
あなたは気楽でいいわね
わたしの想いも知らずに
受話器の向こうでギターを奏でる
ご無沙汰のお詫びのプレゼントって
聞こえてくるメロディーは
オータム・リーブス
枯葉が舞い落ちるように
わたしも恋に落ちていく
愛しているのと言ってしまいそう
オータム・リーブス(枯葉)
poem by fuore
そっとでも抱き合えば
伝えられた私の気持ち
二人を遮る秋時雨
戻れない
あの日の前に戻れない
附いていけない私
諦め遠ざかる貴方
涙と濡れる秋時雨
動けない
貴方がいないと動けない
一度だけの恋だから
想い続けるしかないの
時を止めた秋時雨
進めない
あの夜から先に進めない
秋時雨
poem by 夢幻
「聖夜には」
聖夜には
森の大きなもみの木たちが
お空を支えているんだ
その枝という枝に
世界中の子どもたちが
靴下をぶら下げるものだから
プレゼントでいっぱいになった
もみの木は
重さと嬉しさで
しなって 曲がって おじぎをした
だから聖夜には
お空がいっしょに下りてきて
こんなに星が
近いんだ
poem by たかぼ