気まぐれダイアリー
2007年1月

07/01
蝉の一生

  先日のTVで、若い女性が言っていた。
 
  「蝉は土の中に7年間いて、地上に出てからは7日で死ぬんですよ。カワイソー」。
 
 それを聞いて思い出したことがある。
 昔、CBCラジオで中島公司が言っていた、。
 
   「蝉は7年・・・、カワイソー、と言うけれど、それは人間の時間感覚を当てはめた思い
  であって、蝉の時間は一生涯が同じ速さで過ぎるのではなく、例えば、地中にいる間は
  早く過ぎ、地上に出たらゆっくり過ぎるのかもしれないではないか。
   また、蝉しぐれの時の蝉は、人間が感じる最高のエクスタシーの何億倍も感じている
  かもしれないではないか。だから、人間の方がカワイソーなのかもしれない。
  一面的な見方ではなく、物事はすべからく多面的にみるべし」と。
 
  なるほど、と思った。
  が今は、「だから何だ」と自分にツッコミをしてみた。
 考えてはみたが、どうせ高尚な結論には至らないのは分かっているので例によってネットで
 検索してみた。
 googleに「蝉の一生」と入力したら626件もヒットした。
 順番に60ほどのサイトを拾い読みした。
 
  やはり「蝉の一生はアワレ、ムナシイ、ハカナイ」の論調が多い。
 中で、何がしか感じたのはこれ。
 
    おもい は じょうじゅ
 
    できました か
 
    それとも これから ですか
 
 ・・・抜け殻の写真とカナ文字ばかりの詩(?)を思わず見直した。
 我が身はどうなのか・・・、これからデス。
 
  また、
 「勝手に他の生物を擬人化して人間の都合に当てはめること自体に抵抗がある」という人も。
 
 ・・・このように考える人もやっぱりいるのだ。
 抵抗がある、だけで終わっているのは惜しいが。
 
  さらに、
 「美酒、蝉の如し」と。
 
 ・・・なに?、蝉と酒がどうつながるのか。
 
   「蝉は一生の最終章があっという間に幕を閉じると同じ様に、ビンに残った日本酒の
   華やかな香りや味わいは、数時間から数日のうちに飛んでしまい、後には面影を残す
   のみの残滓となってしまう。
    だから、居酒屋で日本酒を飲むなら、ボトルで注文し自分で開けるようにするのが
   正しい」。
 
 ・・・そうか、いいことを知った。
 
  というわけで、TVの蝉の話が思わぬ方向へ進んだが、自分なりの結論は、というと、
 「人生すべからく多面的にみるべし」はそのとおり。そして「物事を良い方に
 考えるべし」。
 
  「セミシグレ」の蝉が激しく鳴いているのは、そう教えているのだ。
07.01.20
硫黄島
 上映中の映画「硫黄島からの手紙」が、かなりの評判らしい。
 昨年読んだ硫黄島関連の本で気に入った部分がある。
 
   終戦前の米本国の捕虜収容所での話。
 
  
 硫黄島は簡単に落とせると見ていた米軍に予想外の抵抗をした日本兵の
   「兵としての優秀さ」は米本国中に知れ渡った。
   捕虜の監視兵がある時、
   「お前はどこの戦地からきたのか」
   「硫黄島」
    その監視兵は思わず銃を持ち直した。

 
   負けた戦争の中のこういうエピソードに出会うと、なぜか気分がいい。
 
  それにしても、「若者のなかには、60年前に日本がアメリカと戦争したことを
 知らないのがいる」らしい。
 
  もしかしたら、優秀な日本民族を骨抜きにしようとのアメリカの長期戦略の一環かも
  しれない。
  ほかにもかなり成功しているフシがあるし。
 
  せめて60年前のこの歴史くらいは知っておいてほしいと思うのだが。
07.01.17
世代間格差
ネットのあるサイトに、「若者の気になる言葉づかいランキング」(NIKKEIプラス1から)
 が載っていた。
 
 1  「○○でよろしかったでしょうか」 499票
 2  「○○ 円からお預かりします」   414
 3  「私って○○じゃないですか」   329
 4  「○○のほう」          323
 5  「私的には」           252
 6  「ゲロうま」           236
 7  初対面なのに友達のような口調   235
 8  語尾を上げる話し方        224
 9  「うざい」            215
 10  目上の人に対する「ご苦労さま」 194
 11  「お名前さまいただけますか」  181
 12  否定を伴わない「全然○○」   177
 13  「○○なくない?」       168
 14  「きもい」           158
 15  「てゆーか」          147
 16  「やばい」           120
 17  ら抜き言葉           115
 18  「ぶっちゃけ」         108
 19  「ビミョー」          106
 20  「きしょい」           99
 20  「むかつく」           99
 
  だそうだ。
 
  「気になる」というよりは、「神経にさわる」が近い。
 ただし、「10  目上の人に対する、ご苦労さま」を除く。
 これは、別にいいのではないかという気持ちがある。
 なるべく使わないようにはしているが。
 
  上の中で特に神経にさわるのは「8 語尾を上げる話し方」。 
 最近は、いい大人も言うし、外人までがそう言うのがいる。
 海外に長年駐在していた人が帰国して聞き「これ何?、アホ?」と思ったという。
 いい加減にしてほしい、と思う。
 
  上のランキングにはないが、「ウメー」「デケー」「タケー」「スゲー」・・もキライである。
 
  ところが、このサイトにはこうも書いてある。
 「この手の世代間格差は縄文時代からあった。若者の俗語が気になるということは、
 要は自分が歳とっただけである。もしこれらが気になったら、自分ももう若くないんだなあ、
 と思えば良いだけの話で、どうと言うこともない」。
 
 そうだなぁ・・・。
 
  そしてこのようにも。
 「てゆーか、ぶっちゃけオレ的には語尾上げで話す中年の方が?よっぽどうざいし?、
 きしょいし?、むかつくじゃないですか」。
 
  おもしろい。  
 
 余談1:「世代間格差は縄文時代からあった」と同じ様な文例として、「ピラミッドの中に、
       最近の若い者は・・・、という落書きがある」がある。
       どちらも創作であ ろう。
  
 余談2:若者言葉ではないが、「故障中」という表示は、「故障」ですでに状態を
      表わしており「中」は不要である、というようなことを集めたサイトがある。
      こういうのは、おもしろいと思う。
07.01.17
ネックストラップ
 他人様の服装にケチをつける資格はないのは自覚している。
 
 ・ 遠い親戚のおばぁさんが、孫娘が破れたジーパンを履いているのを見て、真顔で
  「お金がないなら私が出してあげるよ」と言った、と聞いて笑った。
 
 ・ 昔は、服装は縞模様と格子模様は混用しない、ファッションセンスを疑われる、と
  言ったものだ。
  ところが今ではTVの若いキャスターが、縞のスーツにチェックのシャツを着ていたりする。
 
 ・ アメリカに半年ほど仕事で行った友人が、「アメリカのファッションは何でもあり。
  変な恰好をしていても誰も意に介さない。やったもん勝ち」と、帰国以来かなりラフな
  服装になった。
 
  これらのファッションは、いずれも当初は違和感があったが、今は慣れた。
 「当人のおしゃれは自由、何でもありでいい」ということが、時間が過ぎるうちに得心できた
 からだと思う。
 
  しかし、身分証明書を下げたネックストラップ(首下げヒモ)。
 ラフな服装でカメラや携帯電話を下げるのは「当人のおしゃれ」だが、IDカードは、
 スーツを着ている場合、せっかくのスーツファッションが台無しではないか。
 自らが着けたくて身につけているのではなく、お仕着せであるはず。
 
  なのに、「イヤだなぁ」という話は聞かないし、得意顔の人もいる。
 街中でそういうビジネスマンやOLを時々見かけるし、TVのインタビューでも見る。
 
  こちらの感覚が古いのかと思い、「ネックストラップとファッション性」についてネットで
 調べてみた。
 
 ストラップのメーカーは
  「オフィスで大活躍。とても便利!」
  「★高級感あふれるハイセンスなネックストラップ 。こだわりのあるあなたへ、
  セレブリティな雰囲気漂うネックストラップはいかがですか?」。
 
 セレブはネックストラップをしないと思うが、メーカーとしてこれくらい言って当然か。
 
  一方の声。
  「そもそもネックストラップはダサいんじゃないか」
  「うちの会社の周りって欧米系の金融機関の駐在員も多いけど、彼らってこの格好して
  無いんですよね。実にスマート」。
 
  やはり、ネックストラップのファッション性を疑問視する人もいた。
  必ずしも感覚が古いのではないことが分かった。
 
  自分に、もし着用義務があるとしても、オフィス内のみにするだろう。
 
  まぁ、今の自分にはIDカードをぶら下げる必要はないが、
  他人様のファッションをとやかく言うからには、自分でもダサいと思っている木工作業の
  服装を、もう少しなんとかしなくては。
07.01.09
凡  人
 節約は「入るを計って出づるを制す」が基本という。
 収入を増やすことを考え、出費を抑えよ、と。
 (ちなみに、ダイエットの基本はこの反対)
 
  電気ヒゲソリ器の回転式の刃は、内刃と外刃がセットになっている。
 作るときにセットで研磨するのでセットの状態が最もよく切れる、
 と説明書に書いてある。
 
  年末にこのヒゲソリを分解して掃除した。その時、3組のセットが混じってしまった。
 それぞれの刃にセット記号は付いていない。
 適当に組合せてみたが、やはり切れ味が悪い。剃り残しがあるし肌がヒリヒリ。
 
  替え刃を調べたら1セット1500円。3セット必要。
 「出づるを制す」ためにそのまま使うことにした。
 
  使わないのでしまっておいた、数字を合わせる方式の錠の
 開錠番号を忘れてしまった。
 各リングのガタが最も大きい数字を探してみたが開かない。
 
  面倒だが、3桁の000から999までの数字を組み合わせてみることにした。
 TVを見ながら001、002・・・010、011・・。
 約30分後400番台で開いた。(画像は番号をずらした状態)

 
  その時、ヒゲソリの刃の組合せもやってみる気になった。
 3セットだから組合せは9通りしかない。
 まぁ、組合せを変えるたびにヒゲを剃ってみなければならないが、
 幸い、正月の不精ヒゲが生えている。
 
  やってみたら、なんのことはない、2通り目で切れ味が抜群によくなった。
 もっとよくなるかもしれないが後はやめた。
 
 ヒゲを剃ってサッパリした。替え刃代が浮いた。
 気分をよくして昼にウナ重を奢った。
 
  凡人には「入るを計る」のは簡単ではないし、「出づるを制す」のも難しい。
07.01.06
気立ての問題
 車の一旦停止の所は一般には「止まれ」と書いてある。
 ところが自宅近くのスーパーの駐車場には「とまる」とペイントしてある。

 

 
  おそらく店の責任者は「止まれ」という命令語は、お客様に対して失礼になると考えたの
 だろう。知る限りではこの店だけである。
 ネット内の道路標示の収集サイトにも載っていない。
 
  危険を知らせる場合は命令形がよいとされるが、ここの店長(かな)はこの駐車場は
 公道ではないから「お客様は神様」の考えを優先した。
 店長の気立てが偲ばれる。
 
  イトーヨーカドーの組織図は、お客様が一番上にあり社長が一番下にある、と本で読んだ。
 「お客様あっての会社」と考えると組織図もこうなる、と。
 正論ではある。
 
  その表れとして食品売り場で気づいたことがある。
 商品の陳列棚が多段の場合、フレームに貼ってある商品名や値段プレートには
 ↑
マークが付けてある。
 そのプレートが上段の物に対する表示であることがお客に分かりやすいように、
 との配慮であろう。
 ただし、駐車場のマークは「止まれ」であるが。
 
  ともかく、売り手はお客様本位に考え、持ち上げる。
 それをよいことにしてお客様たる者が売り手に対して高慢になってはイケナイと思う。
 
  新しく美人のカノジョができたある青年の話。
 スーパーのレジで「ありがとうございました」と言われても、彼女は知らん顔で通る。
 ほかにも人に対して必ずしも優しくない態度が気になった。だから程なく別れた、と。
 
  まあ、レジで「ありがとう」と返す人もいるが、多くはいない。
 それでもこの青年は、見た目よりも気立てをとった。
 異論はあるだろうが、生涯の伴侶の選び方としては一つの見識だと思う。
 
 話がおかしくなった。
 今朝の納豆のタレ。「こちらがわ」が、パックマンを矢印にすると分かりやすい。

07.01.05
商 魂
 デジカメのバッテリの、さらに後日談。
 あのバッテリについてネットで調べてみた。
 
  あるデジタル製品の販売サイトに「1個500円。在庫5個限り」とあった。
 500円?、近くのデンキヤ(ディスカウントストア)での半値以下だ。
 ただし、送料、代金の振込み料を含めると1100円くらいになる。
 
  もう一個予備があってもいいし、待たずに入手できる。
 それに、会社が自分の出身県にある。
 社長が同県人なら、住所などの個人情報を出しても悪用はしないはずと思った。
 根拠は親近感のみで、それ以外の保証は何もないのだが、一個注文した。
 
  現品が届いて、商魂に感心した。
 
  現品はニコンのカメラの販売促進キャンペーン期間中に買うと付いてくるオマケだった。
 バッテリのパッケージにそれが分かる表示がしてあった。
 つまり、キャンペーン期間が過ぎてからカメラが売れても
 バッテリは会社に残る。
 それを売っていたのだ。だから在庫5個限りなのだ。
 
 一瞬「そんなのアリ?」と思ったが、次に
 仕入れ価格0円の物をを500円で売る、という商魂のたくましさに感心した。
 
  そこで考えた。自分の商品で商魂を発揮できないか。
 そうだ、タイ製の木のマッサージ器を、買った値段より少し高くして売ってみよう。
 
 「タイ製」と明記して委託先の喫茶店に持って行った。
 
  話しが小さい?。
  隗(かい)より始めよ、というではないか。
 
 だが、半月経ったがまだ売れていない。
07.01.03
カウンター
新しい年が明けた。
 
 年賀状全部に、このホームページのアドレスと「ぜひ見てください」と書いた。
 年明けからカウンターがクルクル増えることを期待して。
    
    
年賀状
 
  ところが、三日たっても期待したほど増えない。
 
 それでも、見た故郷の小・中学校の同級生が電話をくれた。
 
 ・「家族工房昭山」とは何か。そういう工房があるのか
 ・HPは本当にお前が作っているのか
 ・作品の写真が小さい。拡大できることが後になって分かった
 ・木工作品は全部自作か
 ・作文(気まぐれダイアリー)はまあまあ
 
 電話で答えながら、疑問が生じないようにHPの表現を改善しなくてはと思った。
 
  「作文」は他の人からも言われていた。
 励みになる。
 これからも思いつくまま、続けて書こう。
 
 いや、「思いつくまま」というのは正確ではない。
 生活の中での出来事があるたびに「これは書けるかな」と考える。
 少なからず日常の張り合いになっている。
 
 そのことが、カウンタが増えて欲しいという気持ちにつながっている。
 
  まあ、少しづつ増えているのを救いとしよう。

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