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ビートルズの2作めの主演映画のサントラ盤。1作め同様、A面に映画の挿入曲、B面に新曲が収められ、(8)(14)がカヴァー作品である。 弦楽四重奏をフィーチャーし、ロックの新たな展開法として絶賛されたポールの「イエスタデイ」と、アイドル・スターであることの苦痛をリアリスティックに表現する詞をのぞかせたジョンの「ヘルプ」は、このアルバムの性格を象徴する2曲である。日本語タイトルとはうらはらに、アイドルであることを意識的に脱し始めたビートルズに触れることができる。また、ジョージの曲が初めて2曲も取りあげられ、彼の才能が開花するきっかけを作ったアルバムでもある。 全体の構成は、R&R、フォーク、C&Wと、更に多彩なところをおし進めたものとなっている。アルバム・ジャケットの4人は、手旗信号でHELPの文字を作っていると言われていたが、このポーズではHELPにならない。全英チャートではいきなり1位で初登場。15週間1位の座を守り、通算28週間ランクされた。 |