|
『Vol.1』に続いて、1965年から1970年までのナンバー15曲が発売順に収録されている。ただし1967年のシングルは、『マジカル・ミステリー・ツアー』がCD化されているため、ここには収められていない。(9)はエンディングが、(14)は間奏のギターがアルバムとは違っている。シングル発売されていない(13)はイントロとエンディングに鳥の羽ばたきやさえずりが入っているもので、アルバムのものよりややテンポが速い。フィル・スペクターによってカットされたコーラスも残っている。もともとはこちらがオリジナルだった。最大のヒット曲である(7)も収められ、グレイテスト・ヒッツ的要素も感じられるこの『Vol.2』は、イギリスのチャートで最高5位、アメリカで3位にランクされた。いずれも『Vol.1』を上回る記録である。 CD化に際しては、シングルのみの曲や未発売曲をボーナス・トラックとしてアルバムに入れることが多くなっているが、アルバムをそれ自体で楽しむためにも、この『パスト・マスターズ』というのはいい形のCD化であったと言えるのではないだろうか。 |