THE BEATLES 1967~1970 THE BEATLES 1967~1970

TOCP-51129-30
1973年4月20日発売
SIDE−A
01 | ストロベリー・フィールズ・フォーエバー 08 | アイ・アム・ザ・ウォルラス
02 | ペニー・レイン 09 | ハロー・グッドバイ
03 | サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド 10 | ザ・フール・オン・ザ・ヒル
04 | ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ 11 | マジカル・ミステリー・ツアー
05 | ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ 12 | レディ・マドンナ
06 | ア・デイ・イン・ザ・ライフ 13 | ヘイ・ジュード
07 | オール・ユー・ニード・イズ・ラヴ 14 | レボリューション
SIDE−B
01 | バック・イン・ザ・U.S.S.R. 08 | ヒア・カムズ・ザ・サン
02 | ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス 09 | カム・トゥゲザー
03 | オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ 10 | サムシング
04 | ゲット・バック 11 | オクトパス・ガーデン
05 | ドント・レット・ミー・ダウン 12 | レット・イット・ビー
06 | ジョンとヨーコのバラード 13 | アクロス・ザ・ユニバース
07 | オールド・ブラウン・シュー 14 | ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード

初期の曲を集めた「赤盤」に対して、ジャケットの色あいが青で統一された“1967-1970”は「青盤」と呼ばれている。写真は「赤盤」と逆に表が“GET BACK”用、裏が“PLEASE PLEASE ME”の別フォトになっている。撮影場所は同じEMI本社で、4人のポーズも似ているので、両者を比べてみるのもおもしろい。特にジョンの変貌が著しいが、わずか6年しかたっていないのである。
曲は、1967年以降、シングルの曲数が少なくなったこともあって、アルバムから選ばれた曲が11曲もある((3)〜(6)(10)(11)(16)(17)(22)(25)(27))。シングルについても、A面はすべて収められているが((1)(2)(7)(9)(12)(13)(18)(20)(23)(24)(26)(28))B面収録曲も(8)(14)(19)(21)の4曲が入っている。
ヴォーカルの構成は、ポールが(2)(3)(9)〜(13)(15)(17)(18)(26)(28)の12曲、ジョンが(1)(5)〜(8)(14)(19)(20)(23)(27)の10曲、ジョージが(16)(21)(22)(24)の4曲、リンゴが(4)(25)の2曲。
チャート状況は、まずイギリスのメロディ・メーカーでは2位まで上昇したのち、一度3位に落ちたものの、73年7月に2週1位に輝いた。NMEでは1週1位を記録。アメリカのビルボードでも1週1位を記録し、トップ100に47週、トップ200に77週ランクされるなど、“1962-1966”を上まわるヒットとなった。
収録された28曲のうち、イギリスでシングル・チャートの1位を記録したのは、メロディ・メーカーで7曲((1)(2)(7)(9)(13)(18)(20))、NMEで6曲((7)(9)(12)(13)(18)(20))である。アメリカのビルボードでは(2)(7)(9)(13)(18)(23)(24)(26)(28)の9曲が1位を獲得したものだ。
サウンド面では、ツアーをやめ、完全にスタジオ中心となった時期の作品のみが収録されている。キーボード類をとり入れ、サウンドは次第に複雑となり、それもビートルズだけで多重録音したもの((4)など)と、セッション・ミュージシャンの参加がなければ成り立たないもの((7)など)に分かれる。いずれもライヴで再現できない曲が多い。後期は再びシンプルな音に戻ろうとするが、逆に曲の構成が複雑になっているものも多い。
解散直前の音はグループとしてのまとまりに欠け、それぞれのソロの出発点とも言えるが、それでも、これだけの秀曲が並ぶのだ。青盤では、ビートルズが切り開いたロックンロールの新たな地平と、それぞれの個性を開花させていく過程を楽しんでほしい。