M03:ワイド&ロー 低重心とロングスパンサス

M03はどこでも良く走るシャーシですが、2階建て構造のステアリングサーボによる重心の高さと極端に短いフロントサスから、 ハイサイド転倒し易いのがネックです。そこでワイド&ローをテーマに改造してみました。 (ローカルレース用で、勿論タミグラではNGです。念のため)

なお、これらは私の発案ではなくて、ミワホのナイトレースに通っていたころにほかの方が改造していたものを真似したものです。

1)低重心化

まずはステアリングサーボの2階建て構造を止めてリヤバルクに移動します。こうすると昔のM01/02時代に戻ったような感じです。

ステアリングのクランク部は シェブロンから専用品も出ていますが、私はタミヤF201用を使いました(そう言えばF201はタミヤのホームページから 完全に消えていますね(黒歴史状態?)。今になってまたF103が流行るとは思いもしませんでした)。

ステアリングサーボとの連結にはM01用の長いロッドを使っています。

2)ロングサス&ワイド化

極端に短いフロントサスも操縦性悪化の原因となります。そこで長いリヤサス用のアームをフロントにも使います。 (本当はこれではちょっと長すぎるので、もう少し短いTL01(=FF02)用のフロントサスが良いのですがどこにも売っていませんでした)。

赤い部分はホイールとの干渉を防ぐためにカットした部分です。ハブキャリヤ側は純正サスのネジを短くカットして使います。

ただし、このままではツーリングカー並みの全幅になってしまいますのでハブキャリア、アップライトにツーリング用を使うのが ミソになります。

ハブキャリアはTRF414M F部品(SP985)、アップライトはTA04用です(多分TA04や05の標準的な組み合わせと同じ?)。 ハブキャリアには何故か穴が2個開いていて通常使わない側の穴を使います。そのままではハブキャリア下面とホイールが干渉しますので 当たる部分を削っておきます。

この組み合わせだとサスピンからホイール裏面までの距離が短いのでサスアームが長くなった分をかなり吸収してくれます。 それでも全幅で5mm位のワイドトレッドとなります。ユニバーサルジョイントも届かなくなるのでデフ側のジョイントカップも スプライン(差込部分)の長いギヤデフ用を用いています。(ボールデフにギヤデフ用を差し込む)。

あと、ロングサスアーム化に伴ってアッパーアームの取り付けも変更しています(最初の写真参照)。また、ダンパーの取り付け位置も低くなるので、 ダンパー長も長くなり、結果としてサスのストロークも長くなるというメリットもあります。

こちらがボディを取り付けた状態です。

タミヤミニだとほぼツライチ(というかちょっと、はみ出し気味)、シェブロンのシティボディだとぎりぎりで収まります。 気になる場合はハブを薄くしてスペーサで微調整するのが良いと思います。

これでレース結果が良ければ説得力があるのですが、ウデの問題が大きいので。。。とりあえず転倒はしにくくなったような気がします。