戦闘列島ZIPANG2:リアクション要約

 
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第1回C1
「胎動」
担当:時巻広路マスター

 小笠原では、妖魔集団「黒の軍団」のナンバー1で黒装束の「煙魔鬼(けむまき)」が、ナンバー2でハリボテ頭の「ハットリ」に、北から感じる「妖」の波動に惹かれて「ジッポー」を連れて行って来ると告げていた。ここでの調査はハットリに任せるという。

 第2東京、新宿の街は最近「珍走団」屍喰魔(しぐま)に荒らされていた。それはジッポーが率いる妖魔集団である。ジッポーは炎を吹き出し、暴れていた。

 第2東京から少々南下したところで発掘された遺跡には、なぜか誰も近づこうとしない。そこにあえて出向いた者は、文献にある「始祖王」エゴニと思われる人の形をした光を目撃し、次の瞬間には遺跡は光に包まれていた。

 新宿では引き続きジッポー達が暴れていた。また、霊力を持つ者達が「赤い霧」のため、力を制御しきれない現象も起こる。そして警察組織「ワイルド・ワン」の日暮課長は隊員のツグミに事態の収拾を命じた。

 赤い霧は筋骨隆々のサングラスのラマ僧・ランドー僧正の仕業らしい。懸命に力を制御して混乱を収めようとする者は、この霧が体に眠る妖魔の血を目覚めさせる物だと気がついていた。そしてツグミを加えてのジッポーとの戦闘は、正体を現したジッポーの優勢のうちに進んでいた。

 小笠原でのハットリの捜索活動はまだ手がかりをつかめていないようだ。だが、ハットリは何かがあることは間違いないといっている。

 新宿でジッポーの戦闘を見つめていた煙魔鬼は、始祖王の覚醒を感じ取ると姿を消した。その後ジッポーは更に巨大な怪獣へと変貌するが、文字通り空から降ってきた者に粉砕された。

 警察では妖魔の撒いていたのが「吸入もしくは注入すると妖魔に覚醒する」ものであるのを確認していた。その目的は不明である。


☆今回の登場シーン:抜粋☆

「おい!隠れろや!」
 真田唯人(さなだゆいと)は、きょろきょろする柚木由(ゆずきゆう)の手を引き、物陰に隠れる……。ややあって、いくつかの人影が、集結する。
「さて……諸君……何か手がかりは見つかったか?」
 ハリボテで作ったような大きな頭をした男は、集まったものを一巡する、だが、それに対し全員首を横に振る
「そうか……では、調査を続行してくれ、ここには間違いなく何かが……あるのだ……それでは……散れ!」
 その男の声で、集まったものたちは一斉に掻き消える。
「……あれが……黒の軍団」
 唯人は、ごくりと喉を鳴らす。


 う〜ん、パロディは押さえ気味かな。まあとんでもない姿の連中がシリアスしてるというのはそれだけでギャグではあるのですが…文章じゃぁなぁ(^_^;)。由の方はアームの名前で駄目出しもらったせいか上記の描写だけです。名前を考え直さないと…

2001,12,04
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第2回C2
「復活の日」
担当:時巻広路マスター

 始祖王の封じられていた遺跡では、妖魔忍者の頭領「煙魔鬼」が、竹輪に目のない子犬「死死丸」を連れて現れていた。そして最奥部の壁画のある部屋で始祖王と対面した煙魔鬼は始祖王に襲いかかり、遺跡が崩壊するほどの閃光のあとには右腕を失った始祖王と、鱗の生えた腕を持つ煙魔鬼が立っていた。その腕は煙魔鬼の腕と一体化し、始祖王はその場から消えていた。

 小笠原では妖魔忍者のナンバー2、ハットリに戦いを挑む者があったが、20mを越える機神でさえも翻弄した。

 また、妖魔の頭脳担当者「野火垂」は人間に協力する姿勢も見せ、持っている「鬼天烈大百科」から怪しい洞窟の位置を導き出す。

 夜の街では、妖魔のラーメン忍者「鯉毛」が戦いを繰り広げていた。強力な力を持つ鯉毛だが、相手の多さに引き下がった。

 森では妖魔忍者の占い担当「ウラメシ」とその弟子「アツカマ」も戦闘していた。それを逃れて少し離れた川では、水浴びをしていた妖魔くのいちから襲われる。

 不死香と魔魅は、聞こえてきた野火垂の悲鳴に戦闘を中断して駆けつける。洞窟の壁画を調査しようとした途端に倒れたらしいが、興奮した不死香には状況が理解出来ず、殺されたと思うほかは頭になかった。

 ハットリは煙魔鬼が始祖王の力を手に入れたこと、野火垂が死んだことの報告を受けていた。ハットリも野火垂の状況がわからず、手を下した者をさがして仇を討つように命じた。


☆今回の登場シーン:抜粋☆

「始祖王さーん……いらっしゃいますかぁ? いらっしゃるなら返事をお顔いしまーす!」
 柚木由(ゆずき ゆう)はコンビニの袋を片手に弱弱しい声で闇に呼びかける……返事はない……だがその傍らを何かが横切り、そして由のコンビニ袋がそれに奪われてしまった。
「かえしてくださいませ!」
 由は背後を振り返り、コンビに袋を奪った主に呼びかける、そこにあったのはコンビニ袋を食いちぎり、その中にある竹輪をむさぼる子犬であった。
「か……かわいい!」
 由は子犬に駆け寄り、手を差し出すが、子犬はその手に思い切り噛み付く! 子犬とは思えぬ顎の力だ。
「やめよ! 死死丸!」
 子犬の背後から声が響く、その声を聞いた子犬は由の手からはなれその声のほうへ飛びつく。
 そこから現われたのは煙魔鬼であった。
「済まぬのぉ、こやつは竹輪に目がないのでおじゃる」
 そういうと煙魔鬼は腕の中にある子犬の頭をなでる。
「さて、ここはおぬしがおるべき場所ではない……早々に……消えるでおじゃる!」
 その言葉と同時に爆発音が響き渡り……由は瓦礫の下敷きになってしまった。


 う〜ん、ギャグなのかシリアスなのかイマイチ。登場NPCの名前は某漫画家のキャラクターのパロディなんだけど、やってることはシリアス。元ネタのイメージ浮かべてシリアスやってるのを想像するのは笑えるけど。

2002,01,12
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  第3回C2
「Believe Yourself」
担当:時巻広路マスター

 妖魔集団「黒の軍団」のナンバー2である八ットリは、妖魔忍者隊パーメンズに野火垂を倒した者を探し出し、討ち倒すよう命じていた。

 妖魔忍者ウラメシとアツカマはかなりのカの持ち主であったが、隠れた能力を発現させた者に倒されていた。その者のカには味方ですら恐れを感じさせるものがあったという。

 妹を探しているという「王子様」妖魔プリンス・シスコンに、その妹がどんな者かを尋ねた者がいたが、彼が探しているのは「理想の妹」であって、血の繋がった妹はいないのだという。これには聴いた者もあきれるばかりであった。

 廃墟の中に一軒だけ建つ宿屋の厨房で一心不乱に麺を打っていたのは、ラーメン忍者の鯉毛だった。鯉毛は入りこんで来た者達にラーメンをふるまう。それは十分に美味と感じさせるものだったが、鯉毛自身は満足せず「究極の麺を打つまで、死ねない」と言っていた。

 妖魔くのいち魔魅の出した条件をのむことで、野火垂が死んだ場所の調査に同行させたものもいる。魔魅は「超能力」で何が起きたのかを悟ったようだが、それが何かを教えることなく消えてしまった。

 津軽の「遺跡」では始祖王の力の一部を手に入れた煙魔鬼と戦う者達がいた。だが、機神の必殺技にも平然とする煙魔鬼は、妖魔忍犬死死丸により操られたものが足止めしている間に悠々と去っていった。

 一方で始祖王と思われる光る人影に戦闘を仕掛ける者もいた。周りも、自分の右腕がないことすらも機にしていない様子の人影に必殺技で特攻をかけた機神は完全に駄目になったが、人影も消えた。しかし、その直後に操縦者は閃光に包まれる。

 煙魔鬼と罠の仕掛けられた場所で戦った者もいる。罠は煙魔鬼にも有効である程度のダメージを与えた後、「始祖王にしか防げない」という本に封じ込めてしまうことに成功する。しかし、その直後に少し離れた場所で巨大な光の柱が立ち上がる。

 その光の柱に呼応するように、煙魔鬼は本から飛び出てきた。「この方がいる限り不死身」という煙魔鬼は、その光の柱から現れた男を「真の始祖王」と呼んだ。倒された光る人影は「影」であったらしい。そして、始祖王エゴニの存在を離れた場所で関知した少女もいた。

 魔魅はハットリに、この島自体が小型の戦艦であるという報告を行っていた。そして、人間でも妖魔でもないものもこれを狙っているという。ハットリはパーメンズのスパークマンに『奴』と合流するのが最優先と確認。敵は「古代の者」である可能性も考えに入れていた。


☆今回の登場シーン:抜粋☆

「ごめんくださーい!」
「どなたかいらっしやいませんかー」
 一条寺未崎(いちじょうじみさき)と柚木由(ゆずきゆう)は旅館の玄関先で同時に声を上げる。
 二人の声に返ってくる言葉はない……人気の無い町にポツリと建つ旅館……果たして。
「仕方ありませんね‥‥‥不躾ですけど」
 由は靴を脱ぎ、玄関に上がると未崎を促す。そしてその時、未崎の鼻がぴくんと震えた。
「こっちから、いい匂いがします、何でしょう……小麦みたいな……」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜中略〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 そして数十分後、三人の前に三つのどんぶりが並んでいた……湯気が立つラーメンは醤油ラーメンだ。
 ぱちんと箸を割る音が響き、そしてずるずると麺をすする音が周囲を支配する。
「かん水を使わずに小麦粉と水だけで練ったコシの入ったいい麺じゃないですか、美味しいです」
 由の口からは自然と感想が漏れる。
「ハハハ、ありがとう……でも……ダメなんだ」
 男は不意に箸を置き、どんぶりを横に払う。
「まだ……このラーメンじゃ……ダメだッ!」


 今回のNPCはパーメンズですか。次々新キャラが出るけど、次は何かな〜。あんまりこういう予想を元にするのはおすすめ出来ないけど。

2002,02,12
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  第4回C1
「発動前夜祭」
担当:時巻広路マスター

 妖魔のいなくなった第2東京都では、妖魔を狩るべきワイルド・ワンの隊員が暇をもてあまして乱暴な行為を働いている。

 そして「中国の最新鋭ロボット」の軍団が第2東京都に進軍。圧倒的な数で倒されても倒されても進み、ついに都庁へと到達する。同時に中に入り込んだ男は、都知事の弟で護衛をしていたワイルド・ワンの隊長の日暮勇太郎を倒し、都知事を人質にとって都庁の占拠を宣言した。その男は中国の日本侵攻部隊の切り込み隊長・オメガだという。

 「姫」と呼ばれる妖魔アラミカと服装を巡って激しい戦いを繰り広げる者達がいた。戦いの末にその者達の執念を認めたアラミカは、始祖王を倒そうという自分への協力を提案する。

 始祖王の力を封じていた津軽遺跡はその役割を終えたが、始祖王はまだそこに留まって欲する者に力を与えたりしている。始祖王は、アラミカの命により様子を探りに来た半妖魔のゼロを含む面々が始祖王の力を受けた妖魔忍者・煙魔鬼を窮地に陥れたとき、その前に立ちはだかる。

 始祖王はその目的を「余の意志の元全てを一つにする」ことだという。対抗する面々の中には魔の力を持つ者もいたが、それ故に始祖王の持つ力に圧倒される。ゼロが始祖王に組み付いて共に受けた合体必殺技でも、やられたのはゼロだけである。格の違いを見せる始祖王は煙魔鬼の亡骸を巨大コウモリと変化させて対抗させ、その超音波攻撃は相手を撤退させた。

 小笠原では妖魔プリンス・シスコンの「妹」になって情報を聞き出そうとした者もいるが、「危険なことに巻き込むことはできない」とそれを忘れるようにと諭された。

 妖魔ラーメン忍者・鯉毛は人間の協力者も得てラーメンづくりに励んでいた。それを裏切りと見た「B」の命令で「とんちゃモン」が襲撃。鯉毛は人間を逃がして戦闘を開始した。

 森の中で戦闘をする妖魔忍者隊の一号は、彼を「忍者失格」というリーダーのスパークマンの持つ銃により脳細胞を破壊された。そして妖魔・野火垂が命を落とした洞窟を調査していた者を排除しようとしていた「B」ととんちゃモンにもその銃を向けるが、「それ撃っちゃうとあんたら無茶苦茶困っちゃうんじゃないの」というBに、スパークマンは銃を収める。そしてもう少し調べものがあるというBは去っていき、妖魔忍者隊も同じように姿を消した。


☆今回の登場シーン:抜粋☆

「相変わらず、いい手際ですわ」
 柚木由(ゆずき ゆう)はラーメンを調理する鯉毛の手に見とれていた。
「へイお待ち!」
 厨房から出た鯉毛は、カウンターに座るアカネ・シバムラの前にどんぶりを置く、アカネはその香を吸い込んだ後、おもむろに麺をすする。
 スープまで一滴残らずすすりこんだ後、一言漏らした。
「……ダメだな……スープがまるでダメだ」
 そういい残し、アカネはそのまま帰っていた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜中略〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 二人は天井を見る、するとそこには真っ青な体をした男がへばりついていた。
「お、お前はとんちゃモン!」
 とんちゃモンと呼ばれた男は地面に降り立つと、すかさず鯉毛に襲い掛かる。鯉毛はとんちゃモンの攻撃を延ばした麺で受け止める。
「逃げろ! 由ちゃんを連れて進げるんだ!」
 鯉毛は未崎を促す、そして未崎はそれに従い、由をつれ鯉毛の店を後にした。


 今回はリアが統合され、第2東京方面も一緒になっています。ちょっとノリが違う気もするけど、見た感じではプレイヤーさんのアクションの違いかな? 小笠原方面は結構マジメにやってたような。

2002,03,11
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  第5回C1
「戦闘列島チョッパリ」
担当:時巻広路マスター

 どこかへ向かわねばならないという始祖王は、相変わらず「衣などいらぬ」と裸体で通し、無理に服を着せようなどと試みる者は命すら危ない。

 その始祖王の娘で、それ故に迫害された半妖魔アラミカは始祖王を憎み、滅ぼすことを願っていた。

 始祖王により力を与えられ、巨大蝙蝠と化した煙魔鬼には始祖王側についた人間も個人的な感情から戦いを挑む。そして蝙蝠は引き裂かれ、爆散した。

 始祖王と対峙した者達は、その力に苦戦しながらも次第に押していく。そしてアラミカは始祖王に刃を食い込ませ、集中攻撃により始祖王の体は大爆発を起こす。だが、アラミカの身体は始祖王に乗っ取られていた。

 古代人の侵攻を受けた第2東京では、ワイルドワンの反攻が始まって徐々に盛り返していた。だが、突然彼らの力が使えなくなる。一方でオメガは侵入してきた者達に捕らえられていた。そして上空にはアラミカが現れる。

 アラミカは迎撃しようとした機神に反撃しようとしたが、その攻撃は逸れて都庁を直撃。機神は合体が解けてしまい、その余波で捕らえていたオメガも逃がしてしまう。アラミカはまだその身体の主導権を完全に握ったわけではないらしい。

 小笠原では妖魔忍者達との戦いが続いていた。もっともその内部では勢力争いがあるらしく、人間達に協力的な妖魔もいる。その一人、ラーメン忍者の鯉毛は野火垂から、島の地下に広がっている「黄金の海」がここを浮上させる鍵なのだという。

 鯉毛は作り上げたラーメンスープを壁画にかけ、地下への階段を解放した。そこに広がるのは黄金の海…広大な麦畑であった。この小麦から作られた小麦粉は最高の品質であり、戦艦を動かす動力なのだともいう。そして鯉毛は亡き野火垂に「最高のラーメンを作ってやる」と誓っていた。

 そして都庁地下では始祖王配下となったミハマ・チョコが、この場所が始祖王がかつて目指していた場所であるのを確認していた。


☆今回の登場シーン:抜粋☆

「さあ……ここは任せて二人とも早く例のところへ!」
 一条寺未崎(いちじょうじ みさき)は自分のアーム『カッタ君』を展開し、柚木由(ゆずきゆう)と鯉毛を促す。
 未崎の前には科学妖魔忍者パーメンズが立ちはだかっていた。
「あそこに何があるんですか?」
「そうだ、一体何があるというんだ」
 鯉毛は足に傷を負っていた、そんな鯉毛に肩を貸す由とジャラル・アフサラールは、鯉毛に率直な疑問をぶつける、特にジャラルは何とか力を身に付けたかった。
「じゃ、君たちに話そうかな……ボクは野火垂から……情報を受け取っていたんだ……あの地下には黄金の海が広がっているって……黄金の海、分かるかい?」
 鯉毛の面持ちが慎重なものになる。
「黄金の海……まさか」
 由の頭にあるものの光景が浮かぶ。
「そう、ラーメン作りに欠かせないあれ…‥それがこの島の地下に広がっているんだ……そしてそれこそが……ここを浮上させるための鍵なんだ」


 今回もリア一本。人数の都合かも知れませんが、事件に対しての分量は少な目かも。NPCの現状を思わせぶりに書くのはゲームとしてはわかりづらいなぁ。

2002,04,06
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  第6回C1
「最終決戦前夜」
担当:時巻広路マスター

 中国の最新鋭ロボットの指揮官、古代人オメガは、自らも大破していた。ある者の手引きで日本製メイドロボに偽装したロボット軍団は、オメガが執着する女性を捉えて姿を消した。

 アラミカの身体を乗っ取った始祖王は、ミハマ・チョコを「目的の鍵を握る」者だといい、追跡された失態を「見なかった」ことにした。アラミカの部下だったその襲撃者はチョコに惨殺されるが、始祖王の意識とは別の所で彼を復活させてしまう。

 オメガたちは、始祖王が開けた都庁あとの大穴に引き寄せられていた。チョコは途中で弱点をつかれて倒れ、最下層に達した始祖王は「地球と一体化する装置」との融合を目指していた。アラミカの精神を呼び戻そうという試みは失敗し、始祖王は装置に吸い込まれる。そして正気を失っていたオメガもとどめをさされていた。

 小笠原では妖魔と人間が協力して「戦艦オガサワラ」の起動が行われていた。小麦粉をラーメンに換えつつ動力源とする戦艦は、まだパーメンズとBの狙うところであるらしい。

 都庁跡の地下では、何人かを一緒に取り込んだ始祖王がゆっくりと同化をはじめていた。そしてチョコも変貌をはじめていたのだった。


☆今回の登場シーン:抜粋☆

「そんなわけでここは争っている暇はないと思います!」
 柚木由(ゆずき ゆう)は麦畑でハットリに力説する、始祖王が地球と一体化を果たしたらしい今、両方の種族の存続のために妖魔と人間が手を取り合わねばならないときなのだ。
「確かにその通りだ、不本意ではあるがその申し出を受けよう……しかし……何をすれば?」
「小麦粉です! この船を動かすための小麦粉をみんなで作るのですわ!」
 由は、腰に手を当て胸を張ってみせる。確かにその通りであるが、そんな時、血相を変えた一条寺未崎(いちじょうじ みさき)が駆け込んでくる。
「た、大変です、鯉毛さんが……鯉毛さんが!」
 未崎は唇を患わせ、その先を言うことが出来ない……。
「落ち着いてくださいね?」
 由は未崎の肩を抱き、落ち着かせる。
「鯉毛さんが……死んで……死んでしまったの」


 小笠原関係がどんどん減っていく気が…。新宿関連が多くなっているし。小笠原方面にギャグが少ないのがプレイヤーが偏る原因かな?

2002,05,07
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  第7回C1
「最終決戦」
担当:時巻広路マスター

 地球と一体化しつつある始祖王は、更に全世界、宇宙空間にも向けて「太陽と一体となり、銀河を手にする」と宣言していた。そして宇宙空間では、それを見下す2体の影があった。

 地上では始祖王を分離しようという試みが始まっていた。だが、取り込んだ人間の力も増幅している始祖王の能力で、核となっている機神ハーネスマントに入り込むことも出来ない。

 離陸した戦艦オガサワラでも始祖王に対抗する策を探し、また、妖魔忍者隊パーメンズとも戦いが繰り広げられていた。燃料の小麦粉が切れて落下しはじめたかと思ったオガサワラであったが、その真の姿を現すことになる。

 地上で活動する者達は、空からまばゆい光が降り注ぐのに遭遇した。また、かつて原始時代より始祖王と対立していたという妖魔の意識と遭遇した者もいる。

 そして、ミハマ・チョコであった存在の妖精…「狂モノ《くるもの》」は、自分や始祖王が「進化をつかさどる力」を持ち、始祖王はそれを間違った方向に向けているから助けてやって欲しいという。チョコ自身が光となってその力を振りまき、キーとなる言葉も伝えられた。

 その力は、始祖王自体にも影響を与えてしまい地球との一体化は完了した。それに呼応するようにオガサワラは「箱船」となり、宇宙空間へと飛び出す。そして進化した力で始祖王と対決し、オガサワラの力で地球と意識を共有したものが始祖王を拒んだことで地球との一体化も解け、始祖王と、そして地球はまっぷたつになる。

 いったん眠りについて機をうかがおうとする始祖王だが、支配していた肉体の持ち主で娘であるアラミカや狂モノによって自由を奪われ、地球を去って火星で生命の存在可能な星へと進化をさせる。

 地球では、パーメンズのリーダーであるスパークマンの体を使い、宇宙の妖魔であるという「號魔」が地球の支配を宣言、火星では「D」の頭を一撃で吹き飛ばした號魔「ケン玉シスター」と「スクリュー和尚」が地球を狙っていた。


☆今回の登場シーン:抜粋☆

 不自然な晴天が続く第二東京の上空にそれは姿をあらわした……戦艦オガサワラ……かつてのジパングの護衛艦の主砲はその真下にある穴に向けられていた。
「やってくださいませ!」
 柚木由(ゆずき ゆう)は砲手に向かって号令をかける、すると発射されたもの……というより流されたものは……鯉毛特製のラーメンスープであった。
「おぬし、これが本当に通じると思っておるのか?」
 壱文寺千尋(いちもんじ ちひろ)はため息混じりに由に問い掛ける。
「はい!鯉毛様のラーメンスープは和みの味です……何しろこの船の封印をといたのも鯉毛様のラーメンスープですわ!これを味わえば始祖王様も」
 屈託のない笑みを浮かべる由に一片の迷いも見られない……そんな由に頭を抱える千尋であった……。
「ですから!このスープをどんどん大地にしみこませれば多分始祖王様も改心してくださるはずですわ!」
「まあよいわ……おい!者ども!じゃんじゃん替え玉せいよ!」
 千尋は連れてきた男衆に呼びかける、ただただ由に圧倒される千尋であった。


 ラスト前にボスが倒れて、更に強い敵が現れるってのはどうしたものか。伏線、なかったよなぁ。今回は某コミックのパロディがきつかったけど、どこまで信じていいものかもわからないし。

2002,06,01
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  第8回C1
「遠い空のかなたへ」
担当:時巻広路マスター

 二つに割れた地球を狙うケン玉シスターとスクリュー和尚。そして地球をなんとかしようとする者達もいる。また、地球では廃墟となった都市で非道を働く人間達もいた。また、地球に降り立ったシスターと和尚は、人々を見下した言動をしていた。

 始祖王達の力で命の生まれた火星は、原初の地球のような姿をしていた。そこに降り立った人々には、この地を見守ろうというものも、今のうちに勢力を確保しようという者達もいる。

 その火星にもシスターと和尚がやってきた。その名の通り、スクリュー=ネジを体中に埋め込み、それを発射する和尚と、ケン玉のように自分の頭を振り回すシスターは強大な戦闘力を持っていた。だが、シスター達は彼ら號魔の中で何かしでかし、逃げ出してきたらしい。「あの方々」という號魔の接近を感知したシスターは、和尚を巨大なネジへと変化させ、地球を破壊するために打ち出した。

 そのネジに気が付いた者達は多い。火星ではこの地で倒れた妖魔「G」が泉から復活し、その力で復活させた妖魔たちの制御を人々に託す。また、宇宙空間では12体の影がそれを見つめていた。彼ら號魔と対決したものは、その一人に「ユニバース神官長」と名乗られた。

 地球では復活した妖魔達を含めた勇者達がネジを止めようと奮闘していた。ついには地球自身が一つになり、戦艦「ノイエトリニート」となって砲撃を行うが、それでも止まらず。やっとの事で超巨大機神のパンチがミサイルを爆破するが、地球は再び二つに割れてしまった。そして、號魔達との戦闘が始まる。


☆今回の登場シーン:抜粋☆

「カドレンジャーのみなさーん、準備はいいですかあ?」
「おう! こっちは準備万端だ!」
 朱石紅(あかし くれない)はカドキングのコックピットのモニターに映る柚木由(ゆづき ゆう)に親指を立てる。
「こっちも……とりあえずこれで作業は終わりましたわ」
 由が映る隣のモニターに綾小路麗華(あやのこうじ れいか)の顔が映る、その背後にあるのは地球が割れた部分……つまりは切断面である。
 よく見るとそこには、無数の中国最新鋭ロボが、うごめき、割れた地球を無理につなぎ、その上から補強用と思しき極太のワイヤーが張り巡らされていた。
「…‥やるだけやりましたけど……こんなことで地球が元に戻るとは到底、思えませんわ!」
 麗華はぷいと横を向く、その時、麗華がつけていたインカムから紅の叫び声が響き、そして麗幸の目の前のモニターに紅の顔が大写しになる。
「馬鹿野郎! 無理かどうかはやってみなけりゃわかんねーだろうが! 俺が馬鹿なら、俺はその馬鹿を極めてやる!」
「わ、わかりましたわ! だからその汚い顔を近づけるのは止めてくださいませ!」
 麗華はモニターに怒鳴り返す。
「勝手になさいませ、わたくし、もう知りませんわ!」
「……まぁいい……それじゃ、行くぜ! 由」
 紅は思い切りカドキングのレバーを引く。
「虎龍さん! お願いします!」
 麗華の号令とともにその二つの叫び声が響く、割れた地球の西側と東側から、カドレンジャーの機神カドキングと由のアーム『虎龍』が同時にそれを押す。
 なんと二人は、割れた地球を無理やりくっつけることが出来るのであろうか……。
「うぉぉぉぉ! やってやるぜっ!」
 その時、紅の叫び声は地球全土に響き渡ったという。


 最終回らしい最終回だと言っていいのではないでしょうか。ただ、「週刊少年ジャ○プの10週打ち切りマンガの」とつけてしまいたくなる。話自体は今回は何も完結していませんからねぇ。

2002,06,28
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