ORIENTの秘密その3

ここでは、ORIENTの手巻き万年カレンダーについての秘密に迫ります。

オリエントの時計は、独特の機能を持った時計が多くあります。
その特殊な機能の代表例が、万年カレンダー(通称)です。

1960年〜1981年の毎月のカレンダーを2時位置の竜頭操作で
表示出来ます。慣れてしまうと案外見易いです。
この方式の万年カレンダーは、Orientがオリジナルなのか
調査中なので、断言は出来ませんが素晴らしい機能だと思います。

17石仕様                     21石仕様

写真の取り方が悪く、大きさがズレてしまいましたが、2つは全く同じ大きさです。
なぜ、17石仕様と21石仕様で、ハンドやインデックスのデザインが、微妙に違います。

機械を御覧下さい。これは、AAA系の手巻き仕様(自動巻き機能を外したモノ)です。
Aoは、所有していませんが、このほかにロイヤル系の機械を搭載したモデルも
存在しています。(外観のデザインは、同じ。)



で、一部の方から「オリエントの3バカ時計(失礼!!)」の一つと言われ肩身の狭い思いを
していますが、それは、明らかに間違いだと言う事を証明します。

まず、何がおバカだと言われるのかですが…、
『万年カレンダーのくせに、1960年〜1981年までしか対応していない!!』との理由です。

が、この理由は、明らかに誤りでこのモデルの事を良く知らないで言っている事が
バレバレの恥ずかしい事なのです。(笑)



裏蓋の刻印を御覧下さい。
どちらのモデルも、「MULTI-YEAR CALENDAR」としっかり書いてあります。
すなわち、複数年カレンダー対応モデルであり、万年カレンダーではありません。
いわゆる万年カレンダーは、「Perpetual Calendar」ですからね。

勝手に「万年カレンダー」と呼んで、「万年対応していない」とケチを付けているのは、
このモデルに対して、失礼な事なのです。

まあ、「万年カレンダー」という語呂は、良いので好きですし、
これからも、そう呼んでも構わないと勝手に思っていますが…、
『バカ時計』呼ばわりされるのは、許せません。(苦笑)
1960年代前半当時の時計の機能としては、素晴らしいモノだと、感動すらあります。

#このOrientの謎を、読んで頂いた皆さんは、もう「バカ時計」と呼ばないで下さい。(願)

ちなみに、この後自動巻きで再登場したモノは、これです。
最近、復刻もされていますが・・・。