ORIENTの秘密その4
            


オリエント初の自動巻き時計についての考察です。

これが、'61に登場したオリエント初の自動巻きモデルの
「Super Auto Perfect Self Winding」です。



ドット・インデックスと筆記体の文字盤表記が、IWCを彷彿させるような気もしますが、
機械は、何となくすっきりしない取って付けた様なローター周りが、
「初の自動巻き」臭さを醸し出している気もします。(苦笑)




テンプ受けや僅かに見える地板の形状から、お気づきの方もいらっしゃると思いますが
ベース機械は、「ROYAL ORIENT」であり、そこに自動巻き機構を追加した構成となっています。

「ROYAL ORIENT」機械             「Super Auto」機械              



画像からは、判りませんが、この自動巻き機構は、それなりに優れたモノを持っており
Aoのガラのお世話をして頂いている時計士のヲヤジさんの評判は、良いです。
そのヲヤジさんの話では、「IWCの自動巻きに酷似している。」との事です。



残念ながら、ガラ研では、IWCの自動巻きを所有していません(涙)ので、
その辺の確証は、得ておりません・・・。 (今後の調査課題とさせて頂きます。:汗)

巻き上げ機構は、ローターの回転運動をハートカムにより引きの前後運動に変え
鎌形巻き上げレバーで巻き上げる、片方向巻き上げです。(この辺りがIWC似らしい?)

この機械の登場から、Orientの自動巻きの歴史は始まり、あのモデルまで昇華する事となる
Orientの自動巻き第一期の貴重な証人です。

つづく・・・。