SEIKOの秘密その1

ここでは、海外メーカー製の時計に搭載されたSEIKOの機械に
良く似た機械ついての秘密に迫ります。
SEIKOの機械の海外提供については、あまり情報がありませんネ!!

この機械を見て下さい。WESTCLOX製のダイバーなのですが、
SEIKO製の機械(6660A)にそっくりなのです。
(6660A自体が、かなりマイナーなので、ほとんど見かけませんが。)

しかし、どこにも「JAPAN」とか、「SEIKO」とかの刻印は、無くSEIKO製である
明確な根拠は見つかりません。では、これはコピーなのでしょうか???

SEIKO製66B(6660のベース:参考)      WESTCOLXの機械              



しかし…、マイナーな6660をあえて、コピーするでしょうか???
WESTCLOX社と言えば、当時はピンレバー系の時計や置時計等で
それなりの市場を確保していたはずです。そんな、メーカーがマイナーな
6660をコピーするとは、考えにくいです。

・6660自体の登場が、クヲーツの影が見え始めた1960年代後半である。
・オリジナルの6660は、金メッキの21石の薄型準高級機仕様と思われる。
・6602、6660等は、自動生産を前提に作られた、機械であったと思われる。

ここで、さらに突っ込んで考えて見ました。(あくまでAoの推測ですが…。)

SEIKOは、技術供与(生産移設)の容易な自動生産に対応した機械を
WESTCLOX社に売りこんだ(売り込もうとした)のではないでしょうか???
6660Aをベースに17石仕様とした、「WESTCLOX社」向け機械を仕立てて…。


WESTCLOX ダイバーその1(正面)      WESTCLOX ダイバーその1(機械拡大)  



その後、実際にモノになって、市販されたのかは、分かりませんが…。
少なくとも、デザインの微妙に違うものを4本確認しています。


WESTCLOX ダイバーその2(正面)      WESTCLOX ダイバーその2(裏蓋)      


すべてが、未使用の新品(NOS)でした。
試作機として、製作されたのですが、何らかの理由でどこかに
眠っていたのでしょうか???
そして、ここでついに陽の目を見る事に…。(^o^)

なんて、考えると楽しいですネ!! (真実は、謎です。)