今日は、新入社員研修のクラス活動の一つ目の節目。
クラス活動の1つである "みんなでやるマスゲーム" の発表会の日。
この2週間の短い間でクラス全員で協力し合って頑張ってきた。
応援リーダー(マスゲームの責任者)のいずっチャンを先頭に、みんなで議論しながら内容やディテールを1つ1つを明確にしてきた。
自分も音響班のリーダーとしてマスゲームの内容に合った最適なBGMを作るよう頑張った。
自分の部屋で音響班のメンバーで集まって曲を吟味したりした。
活動を通して、音響班になるまであまり話したことがないやつともいろいろ話せて、より仲良くなることができた。
結果として、4分の短い間に8つの曲や、さまざまな効果音を入れたBGMを作ることができた。
イラスト(絵)もデザイナーのウッチーが先導して、他のクラスにない独特のイラストができた。(この説明だとちょっとわかりにくいね。)
そして本番は、発表順が最後でオオトリ。
本番前はみんな緊張した面持ちだったけど、発表がはじまるとみんな精一杯頑張った。
発表しているときに強く感じたのは、みんなの「統一感」「一体感」
個性が違う、趣味が違う、好みが違う35人の思いというか、意思が1つの目的のために結束したと強く感じた。
誰一人手を抜こうとか思っていなかっただろう。だって、そんなやつがいたら絶対わかるもん。
発表のときは、みんな晴れ晴れとした気持ちで、それぞれが私が、あいつが、俺たちが作り上げた作品を見てくれ!
という思いでいっぱいだったと思う。
結果は、3位だった。
3位だと告げられたとき、クラスの誰もワッーと喜ばなかった。みんな悔しかった。
だって、みんな優勝を目標して頑張っていたから。
だけど、最高の演技ができたし、最高の思い出になった。クラス全員がそう思っていたと思う。
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クラス活動(マスゲーム)を振り返ってみると、クラス活動を通して多くのことを学んだと思う。
正直自分も、ここまで "チームのために" 時間をかけて、考えて、頑張ったことはあまりなかった。
今までは自分の利益がベースにあったから動いていたとこが多かった。
だけど、今回は今までとは大きく違った。"チームのために" "みんなのために" 動いた。
クラスのみんなの役に立つために、自分のコンピューターの知識なんかを喜んで提供した。
それというのも、自分は今までインプット(本とかから学ぶこと)が多かったけど、まだまだアウトプット(知識、能力を使うこと。特に自分以外の人のために)が少ないと感じていたから。
学生のうちは、学ぶことがメインだった。だけど、社会人になったら、どんどんアウトプットを多くしていこうと考えていた。
だから、率先して音響係のリーダーをやった。
別に自分がリーダーをやらなくても誰かがやる。だけど、リーダーの苦労、辛さ、達成感なんかは自分でやってみないとわからない。
リーダーに必要なことはいろいろあるけど、体験を通して感じたことを書いてみると、
1つは、自分がどんなに辛くても、大変でも、それをチームのメンバーにさらけ出さないこと。
何かをやるときは、リーダーがはっきりいって多くの負担を背負い込む。メンバーもそれぞれの役割で大変だと思うが、
リーダーはそれ以上に大変。これは、応援リーダーのいずっちゃんとも話したけど、ゆるぎない事実。
だけど、どんなときでも弱音をはかない。これがすごく大切。リーダーが弱音を吐いてよくなることは1つもない。
どんなに忙しくても、時間がなくても、メンバーの一人が困っていて助けを求めてくれば喜んで相談にのることができるか。
これができることがリーダーには必要だと感じた。
2つ目は、チームがうまくやってくために、あえて自分が恨まれ役となれること。
大勢で何かを決めるときには、どうしても意見が分かれる。これはしょうがない。
問題は、分かれた意見をどう折り合いをつけてまとめるか。
最終的には、どうしても時間の関係などからリーダーがみんなの意見をくんだ上で決めるしかない。
そうすれば、どうしてもそれに納得しないメンバーがでてくる。リーダーへの不満も出てくる。
そうすると、その後の作業に取り掛かるときにもどうしてもその微妙な軋轢(あつれき)が問題となってくる。
そんなとき、1つの解決策にリーダーが恨まれ役を買うことがある。
「あいつ、独断で決めてるよな」 「俺らの意見全然反映されてなくない?」 とかいうのがメンバー内で言われるようになる。
だけど、その対象がリーダー1人に集中すると、意見が違うグループごとでチームが分断されることがない。
意見が違うやつ(A,B)同士が、別に非難対象を作ることで、チームが円滑に回る。
例えば、
A: 「あいつ(リーダー)、独断で決めてるよな」
B: 「確かにな、俺の意見はおまえのとは違うけど、別に俺はお前の意見でもよかったぞ」
A: 「だろっ!あいつ勝手だよな。」
B: 「まあ、決まったからにはお互い頑張ろうぜ!」
A: 「そうだな、頑張ろう!」
て感じ。
自分が一番損な役回りとわかっていても、わかっていてあえて恨まれ役を引き受けれるか。
これが問われる。
3つ目は、人を信頼し、仕事を任せること。
チーム活動でやることはリーダー1人でやれる仕事量ではない。
だから仕事をメンバーに割り振り、手伝ってもらわないといけない。
仕事を任せるとき、どうしてもいろいろと口を出したくなる。
こうやればいいとか、それはあまり効率的でないとか。
もちろん気づいたことをどんどん発言していくことは大切だと思う。
だけど、あまりいろいろ口出しすると、折角仕事を任された本人はどんどんと自信を失い。
最終的には、「そんなに言うなら、おまえがやれよ!」となってしまう。
これでは、リーダーの仕事は一向に減らないし、チームもまとまらない。
リーダーは、メンバーに役割を割り振ったら、メンバー個々を信頼し、メンバー個々の仕事の進め方、考え方を理解して思い切って任せる姿勢が必要だと感じた。
そうすることで、メンバーは、自分の役割への責任を強く感じ、リーダーからの期待に応えようとより努力するから。
4つ目は、チームのメンバーの心理状況を素早く感じ取り、メンバーの不安を取り去り、仕事に全力で取り組めるようにすること。
例えば、
クラス活動を通して、メンバーそれぞれが、
自分たちのクラスの作品が他のクラスと比較するとどうなのか。劣っていないか。を心配するようになる。
そうすると、折角チームで決めたことでも、不安から他のクラスのようにしてはどうかといった意見が出てきて、
一向に自分たちのクラス活動が進まなくなることがある。
そういったときに、リーダーは、メンバーの意見に左右され右往左往するんではなく、
自分たちが決めたこと、自分たちのやり方を信じようと強く訴えかける必要がある。
頼もしいリーダーがいることで、みんなの不安はなくなり、自分たちのクラス活動に専念できるようになる。
リーダー自信は不安がなくても、チームメンバーには不安があることも多いから注意しないといけない。
5つ目は、自分自身が頑張っている姿をメンバーに見せること。
メンバーだって、えらそうにメンバーに命令して、当の自分は遊んでいるリーダーなんてついていきたくないだろう。
リーダー自信が率先して頑張り、メンバーに言葉でなく背中で "俺も頑張るから、みんなも頑張ろう!" と語りかけることが大切。
これは、自分は当たり前だけど、リーダーにとって欠かせないことだと思う。
いろいろ書いたけど、自分がリーダーになってみて学んだことは、本やなんかで "リーダーとは?" "リーダーに必要な力" とかいうことを学ぶより、かなり多かった。上に書いた以外でもまだまだたくさんある。
体験から学んだことはただ読んだだけの知識とは全然違う、てか違った。
本で書いてある1つのことだけでも、実践してみるとここまで大変なんだと思い知らされた。
最近は、本ばかり読む人が多いと思う。それでわかったとしてしまう人が。
確かに、本は先人の経験から学んだ教訓などを知ることができるすばらしいツールだと思う。
だけど、本で仮想体験したものと実体験したものとは質が、自分への身につき方が全然違う。
だから、ただ本を読むだけでなく、ぜひ実践してみてほしいし、自分も積極的に実践していくつもり。
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最後に、クラス活動(マスゲーム)を通して、短い間だったけど、クラス36人の仲間と楽しい時間を過ごすことができた。
活動を通して自分に足りないところもわかったし、これで自分はさらに成長できると思う。
今思うのは、クラス全員への感謝の気持ち。
みんがいるから最高のものが作れた。
自分は、みんなに役に立つことで、結果的に自分が成長できた。
これからクラス全員がバラバラになっても、このクラス活動で培った大切な経験は忘れない。
これからの仕事にこの経験を行かすことをここに誓う(^^)
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