ヴァ・ジャーマ 旅の記録 その7


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 仮面大帝・セローを名乗るヤツがやたらに増えたってことで、のど自慢大会が開かれるっていうんで、ちょっとからかってやろうと思ってな、妨害しに行ったんだ。まあ似たような事考えるヤツはいたようで、控え室の衣装部屋で鉢合わせしちまったりもしたが、まあ利害の一致で騒ぎにゃならなかった。そいつはリーナに有利になるよう工作してたみてぇだが、ま、おぃらは混乱すればそれでいいんだけどな。

 まあこちらのことはそれなりにうまくいったんだが、根本的に一本取られてたな。まさか会場そのものが擬装で、のど「ごし」自慢大会とはね。ビールの飲み比べってのは何だよ。それに「ごし」だけあんなに小さい字で書きやがって。

 でもまあ、結局本会場でも混乱ばかりでマトモに歌ったヤツは一人もいなかったっていうぜ。まあこの街の様子なら十分に予想できたかな。結局「セロー」を名乗ったのは擬装会場にいたヤツも含めて何人いたのかな。セルロイド・セローにセロー・ザ・ビースト、セロー・ザ・エバーグリーン、マザー・セローにティーチャーセロー、ベビー・セロー。透明セロー。シルバー、ブルー、レッドにギルの「セロー破壊部隊」はスティルスセロー、ドリルセロー、ライナーセローにセロガーが真の姿だといって合体してセロガイガーだと。それにS・Mセローにサディスティック・セロー、セローwithトゥミックスのアブナイ奴等。三人組のターンエーセローは並ぶ順番を替えてセロードラゴンとも名乗ってたな。ノーベルセローにまいっちんぐセロー、マーメイドセローに究極!変態セローは試作機にひどい目にあってたな。それから「七人の悪魔セロー」の一人だというセロー・ザ・マネー。でも他の6人は見なかったな。初めにダース・セローと名乗ってたヤツはよりにもよって噂の姫さまの名を使うシルヴィヤンカ・セローを名乗って注目されてたが、何やらアヤシイ連中につれていかれちまった。あとは前からいるブラック・セローに、その他名前のないセローが3人。・・・一体何人いるんだよ。まったく。


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