ヴァ・ジャーマ 旅の記録 その6


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 この街は相変わらず変な奴等があふれてる。まあおぃらがそうでないと言うつもりもねぇけどな。例のキャプテン・レッドとかいうヤツは女の子抱えたままいろんなヤツに追っかけられて、街中逃げ回ってたみたいだ。おぃらもチラッと見たが、あの動きはなかなかのものだったな。まあただ者でないのは格好だけじゃないってことか。

 ところで、おぃらはメイドゴーレムとやらを一体捕まえて、「子分:エ」同様こき使ってやろうかと思ったんだが、工房には用心棒かって出た奴がいるとはね。ボコボコにされちまったい。やっぱり逃げたってヤツを探したほうがよかったかな? それに工房の方も乱入してきたヤツが魔法をぶっぱなしたおかげで、造りかけだった量産型はバラバラだし。

 その試作機は、まあ見つかったんだけどな。いくら試作機といっても人間とかけ離れた形態してることはねぇだろうに。ティルピッツは「とってもラブリ〜ではないですか」とか言うけど、あれじゃ出来の悪い子供のオモチャだぜ。性能はいいようが、性格は無茶苦茶だし。それに機能上問題ないとはいえ、口に材料つっこんで、再び口から出すとシチューになってるとか・・・。やっぱティルピッツはまともじゃねぇよ。捕まえる際の騒動で壊れたものの弁償させられてたみたいだが、自業自得かな。「復讐してやる」って騒いでたけど。

 今回は影の薄かったリーナだが、何でも取り巻き連中と再び街の覇権を狙っているらしい。噂で流れてきた話では、今度は「リーナ・カウンター」を名乗ってるみたいだ。それに他にも仮面を被って「セロー」を名乗る奴等が現れてるようで、近いうちに決着をつけるとか言ってたが・・・なんで手段がのど自慢大会なんだかね。


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