ヴァ・ジャーマ 旅の記録 その2


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 おぃら達は今、レムナントの秘密結社「セロー団」のアジト、「秘密基地セローの塔」で世話になってる。こないだ見かけたセローとやらに、ちょぉっと話をしようと思ってきたんだが・・・。一体なんなんだろうね、この塔は。よりにもよってこの街で一番高い上に、セローの大将が被ってるマスクのような装飾まであって、その上ご丁寧に看板までかかってやがる・・・。おかげで部外者も入り放題じゃねぇか。これで首領本人は忍んでたつもりだって言うんだからな。しかし指摘されて気絶するほどショックかね。その上、怪しげな薬を飲まされて巨大化して、剣で刺されたところから空気を吹き出してどこかへ飛んでいっちまうんだからな・・・。体質からして冗談みたいな奴だぜ。話をしなきゃならないから追いかけたんだが、見つけるまでに4日もかかっちまったぜ。

 なんでもおぃらが大将を探してる間、他の奴等は大将が落としてきたっていう「世界征服の鍵」を探して、獣人達とやり合ったらしいな。「光の巨人」が現れたんで獣人達は逃げちまったが、そっちに気を取られているうちに「世界征服の鍵」も誰かに持ってかれちまったそうだがな。

 もっともそのうまいことやった奴等もそれの始末にゃ困ったみたいだな。どういう経緯かは知らねえが、最後には「鉄球参謀」キャサリンのところに渡ったみたいだ。・・・いや〜、まさか中身がエロ本だとはね。笑っちまうぜ。「女を見ると鼻血を出すクセを治すため」って、子持ちの中年男のセリフかよ。キャサリンが魔法の雷で黒コゲにしちまう気持ちもわかるぜ。

 そういうことで、しばらくはキャサリンが指揮を代行するということになったようだ。彼女が持っている魔道書の残り半分があれば「天砕」ってすげぇ魔法が完成するそうで、残りがあるっていう「迷宮図書館」から奪取しろってことなんだが、おぃらは今のところ団員じゃねえしな。首領があんな調子のここにこのままかかわってていいものかな・・・


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